酒場には地域性が現れるもの。そのなかでも、京都独自の文化「会館飲み」について深堀りするべく、酒場好きライターが取材へ。その背景には、京都のメインストリートの変遷や、使われなくなった町家建築の再利用という文脈がありました。 京都には、「会館飲み」という独自の酒場カルチャーがある。 京都に何度も来ている人や飲み歩きが好きな人であれば、「ああ、あれか」とピンとくることも多いはず。 東京だったら「のんべ横丁」や「思い出横丁」などの横丁文化。大阪だったら「味園ビル」をはじめとするビル飲み文化のように、飲み屋のカルチャーには地域性がある。そして、「会館飲み」は京都の酒場において欠かせないキーワードだ。 会館は、低層階の建物に酒場が複数入った「酒場の集合体」のことをいう。詳しく言えば大阪や滋賀にも会館はあるものの、京都ほどはメジャーではないので、京都特有の飲み屋文化であると言っていい。 たいていは繁華街
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