東日本大震災に伴う地震保険の保険金支払額が震災発生から約1年後の3月1日時点で1兆2167億円に達した。 支払件数は76万1973件で、保険金の支払額はこれまでの過去最高額だった阪神大震災(783億円)を上回った。 日本損害保険協会の集計では、全体の支払額のうち宮城県が5558億円で全体の約45%を占めた。福島県は1556億円だった。東北6県の支払額は、全体の約64%にあたる7776億円だった。関東・甲信越と静岡県の11都県での支払額は計4380億円で、震災による被害の広がりが改めて浮き彫りになった。 同協会によると、事故の受付件数(契約内容の問い合わせなども含む)は87万5018件で、損害調査はほぼ終了した。損保各社は今後、保険金を請求していない契約者がいないかどうか確認を進める。