サラリーマンが加入する厚生年金と、自営業者が加入する国民年金の2015年度決算で、時価ベースでみると3兆2458億円の赤字となったことが11日までに分かりました。 赤字となったのは、厚生年金で5年ぶり、国民年金で7年ぶりです。 赤字は、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)による5兆3000億円の巨額運用損失が原因で、株式運用を拡大させて運用損失を招いた安倍内閣の責任が改めて問われます。 GPIFの運用損失は、厚生年金が5兆81億円、国民年金が3416億円。 厚生年金は、保険料率の引き上げなどで保険料収入が増加し、赤字は2兆7448億円でした。 国民年金は、被保険者(加入者)の減少で保険料収入が減少し、5009億円の赤字となりました。 15年度末の年金積立金残高は合計で3兆2458億円減り、142兆7078億円。積立金残高が前年度より減少するのは4年ぶりの事態です。 一方、高齢化で受給