東京の上空で発生する雲は世界の平均と比べて水の粒が小さく、積乱雲が発達しやすいことが、東京スカイツリーでの観測で分かりました。排ガスなどの大気汚染物質が影響していると見られ、研究チームでは、いわゆるゲリラ豪雨のメカニズムの解明にもつながるとしています。 その結果、観測を始めた去年6月から12月末までの半年間に観測された雲に含まれる水の粒の直径は、平均でおよそ7.3マイクロメートルでした。 雲に含まれる水の粒の大きさは世界の陸地の平均でおよそ8.2マイクロメートルとされるのに対し、東京の雲はこれより1割余り小さくなっていました。 上空で水の粒ができるためには何らかの微粒子が核になる必要がありますが、研究グループでは、都市の上空には排ガスなどの大気汚染物質の微粒子が大量に漂っていて、それぞれが核となって空気中の水分を奪い合うため、1つ1つの粒が小さくなっていると見ています。 水の粒が小さくなる