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ブックマーク / kousyou.cc (11)

  • 【江戸時代の身分制度論】士農工商から身分的周縁へ | Kousyoublog

    2016年五月の初頭ごろだったか、Twitterで士農工商という表記が教科書から無くなっているという話が話題になっていた。そう。もう江戸時代の身分制を「士農工商」として表記することは退けられて久しいのだ。少なくとも一九七〇年代初頭に疑問が呈され、九〇年代にほぼ否定され、その結果として二〇〇〇年代半ば以降、教科書から消えはじめた。 かねてから近世身分制社会について個人的にまとめたいと思っていたので、いい機会と思い改めて研究書籍や論文を読み直したり、新規に関連文献を読んだりして一気にブログ記事としてまとめてみようと思いたったのが運の尽き。なんだかんだで書き終えるまで三か月ほどかかってしまい、かつ三万三千文字オーバーの超長文記事となってしまった。誰が読むんだ。 というわけで、長文を読みたくない人のための簡単なまとめ ・士農工商は職能分担を表す言葉で、社会通念として身分体系を意味するようになるの

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    a-lex666 2016/08/02
  • 廃藩置県直後に大規模農民暴動を生んだ流言(デマ) | Kousyoublog

    昨日は廃藩置県前の各藩の逼迫した財政について紹介したので、今日は廃藩置県の実施を受けて農民の間に広がったデマについて。引き続き勝田 政治「廃藩置県―「明治国家」が生まれた日 (講談社選書メチエ)」より。 廃藩置県実施直後の明治四年八月から十二月にかけて西日を中心に各地で旧藩主の引き留め、あるいは再任を要求する農民一揆が発生した。その原因は様々な種類の流言(デマ)であった。中でも最も広まった流言がこのようなものだったという。 『中央政府の役所は「異人」が政治を行う場所であり、「異人」は女性の血を絞って飲み、牛肉をべ「猿」のような着物を着ているようだが、すでに「異人」が血を飲んでいるところをみた者がいる。中央政府は人や牛を外国にわたそうとしている。いまの皇后は毎日生血を飲んでおり、これに供するためにわれわれの生年月日を調べようとしている。』(勝田P172) つまり廃藩置県以前から続く急激な

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    a-lex666 2015/12/06
  • 重巡洋艦「足柄」の呼称「飢えた狼」についての新たな発見まとめ | Kousyoublog

    旧日海軍の重巡洋艦「足柄」のニックネームとして知られる「飢えた狼」について、最近、次々と新資料の存在が明らかになっていることが、話題になっていました。以前「艦これの愛すべき残念美人、重巡洋艦「足柄」はなぜ「飢えた狼」なのか」という記事を書いたこともあり、改めて最近明らかにされた情報をまとめておきます。 詳しくは、 「重巡洋艦「足柄」さんは別に飢えていなかった – Togetterまとめ」 「【小報告】小林宗之助司令官の講演と「飢えた狼」について : 「飢えた狼」の探索」 有村悠さん、若林宣さんによる発見を中心に、足柄の「飢えた狼」について情報がまとめられています。 英国空母イーグルと比較しての「狼」 上記の記事を書いてからも少し「飢えた狼」発言が無いか英国の当時の新聞記事等検索してみたのですが、やはり見つからないままでした。今回明らかになったのは、「国立公文書館アジア歴史資料センタ

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    a-lex666 2015/10/28
  • 「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」1~3話の感想 | Kousyoublog

    2015年秋アニメ「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」最新3話まで観ました。今のところすごく面白い。 PV 設定・キャラクター紹介PV 火星の民間警備会社いわゆる傭兵部隊の少年兵としてこき使われる主人公たちが火星の独立運動のアイコンであるヒロインの警備を請け負ったところに、彼女を謀殺しようとする地球植民地政府ギャラルホルンの攻撃が加えられこれを撃退、そのままの勢いで自分たちを虐げていた上層部に対してクーデターを起こし、パンパンパンと粛清して独立組織「鉄華団」を旗揚げ・・・と成り上がりギャング映画を彷彿とさせるアウトローな展開。地べたをはいずりまわるような泥臭い戦闘、鉄と油の臭がする描写もしびれる。鉄血にして熱血にして冷血のガンダムだ。 肝の座ったリーダーオルガ、高い戦闘力で汚れ仕事も厭わない三日月という固い絆で結ばれた一心同体表裏一体の二人、躊躇なく戦い容赦なく殺す、仲間の結束を大

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    a-lex666 2015/10/20
  • 幸福を求めてしまう哀しみ~「ねずみ男の冒険」水木しげる著 | Kousyoublog

    水木しげるがマガジンデビュー前の1964~65年頃にガロや忍法秘話など貸漫画に発表した短編を中心に編集した短編集。のちに世間知の権化ねずみ男として人気を博すことになる頭巾姿のキャラクターに人間たちが翻弄される様子をシニカルに描いた作品がずらりと揃っています。 収録作品は以下の18作。「勲章」「合格」「はかない夢」「神変方丈記」「ああ無情」「不老不死の術」「夢の糧」「幸福の甘き香り」「空想石」「空のサイフ」「錬金術」「マンモス・フラワー」「「幸福」という名の怪物」「仙人酒」「心配屋」「悪魔の使者」「海じじい」「子供の国」 その収録作品の中から4作品を紹介。 「勲章」 ガロ第三号に掲載された作品。舞台は平安時代。ねずみ男は「とうとう人類の夢を実現したぞ」と空をヒョイっと軽やかに飛んで見せる。それを見ていた出っ歯メガネでお馴染みの太政大臣は、ねずみ男を国宝に認定して勲章を授けてしまう。実は

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    a-lex666 2015/06/08
  • 「豹頭の仮面―グイン・サーガ(1) 」栗本 薫 著 | Kousyoublog

    前回の記事で栗薫「グイン・サーガ」と高千穂遥「美獣」の関係についてどう影響しあってたかが疑問となっていたので、調査がてらグイン・サーガ1巻「豹頭の仮面」を読み返してみました。中高生の時以来だから25~30年ぶりか・・・遠い目。 書籍版 豹頭の仮面―グイン・サーガ(1) (ハヤカワ文庫JA) posted with amazlet at 15.05.18 栗 薫 早川書房 売り上げランキング: 18,095 Amazon.co.jpで詳細を見る kindle版 グイン・サーガ1 豹頭の仮面 posted with amazlet at 15.05.18 早川書房 (2012-08-01) 売り上げランキング: 4,901 Amazon.co.jpで詳細を見る 栗薫「グイン・サーガ」と高千穂遥「美獣」の関係 先に、栗薫「グイン・サーガ」と高千穂遥「美獣」の関係について、どうやら美獣に触

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    a-lex666 2015/05/19
    今の豹頭(王)の仮面って額に肉もとい、[改訂版]の烙印がないのかw/田中光二氏の「アッシュー大宇宙の狼」は、余り言及されないよなぁ/つ 武部本一郎
  • 吉永小百合の野麦峠越えエピソード | Kousyoublog

    最近読んだ佐滝剛弘「日のシルクロード―富岡製糸場と絹産業遺産群 (中公新書ラクレ)」(2007年)に、『飛騨総合ポータルサイト「野麦峠を越えた少女たち」』というウェブページからの引用として、女優吉永小百合さんの野麦峠越えのエピソードが紹介されていた。検索してみたが同サイトはすでに消滅しているようだったので、一応孫引きになるがブログに紹介してみる。野麦峠の麓、野麦集落に住む奥原ちず子さんのお話。 「あゝ野麦峠」が出版されて間もない頃の夕方、リュックを背負った美しいお嬢さんが「軒下でもいいので・・・」と宿を借りに来た。見れば、吉永小百合によく似ている。(奥村さん(引用者注:奥原さんの誤記だと思われる)の)中学生になる娘さんは「お母さん、あの人吉永小百合だよ。絶対にそうだよ」と言うが、彼女は大女優が自らの足で山道を歩くことはないだろうと思い、女性に離れを貸した。 翌朝、奥原さんの主人が(中略

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    a-lex666 2014/05/05
  • PC遠隔操作事件・片山祐輔被告の保釈について | Kousyoublog

    パソコン遠隔操作事件 元社員保釈 NHKニュース 「自由というのは眩しいものだな」PC遠隔操作事件・片山祐輔被告が保釈会見 | ニコニコニュース この事件については、以前も何度か紹介した十八世紀イタリアの法学者チェーザレ・ベッカリーアが当時の欧州司法制度を批判して書いた「犯罪と刑罰」(1764年)の以下の部分を引用するだけで足りると思っている。 『拘禁は、訴追をうけたある市民が有罪かどうかの判決を受けるまでの間、その身柄を確保しておくための手段にすぎないのであって、ほんらい、なさけない、ざんこくな手法なのだから、その期間はできるだけ短く、またできるだけそのきびしさを緩和してやるようにつとめなければならない。逮捕された市民は、審理の手続きに必要な期間以上留置されるべきではない。また先に逮捕された者から裁判に廻すべきだ。 拘禁中の被告人の身柄の拘束は、彼が逃亡し、証拠を隠滅することをさまた

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    a-lex666 2014/03/06
  • 中世欧州の処刑・拷問具「鉄の処女」は実在せず後世の創作という説 | Kousyoublog

    現在放送中の深夜アニメ「ウィッチクラフトワークス」のエンディングで流れる欧州の拷問をまとめた記事を書こうかと思っていたらすでに「ウィッチクラフトワークスEDに登場する拷問とは (ウィッチクラフトワークスエンディングニトウジョウスルゴウモンとは) [単語記事] – ニコニコ大百科」にまとまっていたので、同記事や鉄の処女 – Wikipediaにも触れられているように結構定説化しつつある話だが、ヘヴィメタルバンド「アイアン・メイデン」の名前の由来にもなった有名な中近世欧州の処刑・拷問器具「鉄の処女」は実は後世の創作で実在していなかったという説について簡単にまとめておこうかなと。Wikipediaと参考書籍同じなので概ね似たような内容です。 浜隆志著「拷問と処刑の西洋史」でビーレフェルト大学ヴォルフガング・シルト教授の「鉄の処女、詩と真実」(ローテンブルク犯罪博物館叢書第三巻)という論文を元に

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    a-lex666 2014/02/27
  • 生涯アルコールを忌避したアドルフ・ヒトラー、および生誕について | Kousyoublog

    ヒトラー生誕パーティー呼びかけ/田母神氏の支援者 「偉大なる総統閣下が生誕された日に、皆でワインを飲みながら語らいましょう」 ふと、このニュースを斜め読みしつつアドルフ・ヒトラーはアルコール嫌いだったなと思い出した。後年、ヒトラーはドラマチックさを意識しつつおそらく創作交じりに、こう述懐しているという。 ヴォルフガング・シュトラール著「アドルフ・ヒトラーの一族」P28 「私は一〇歳から一二歳の少年時代に、いつも夜遅く、あの鼻持ちならない、煙ったい飲み屋に行かされた。いつもさっさと入っていって、父が座っているテーブルに近づいた。父は私の顔をぼんやりと見すえていた。私は父の体を揺さぶって、こう言うのだった。『父さん、もううちに帰ろうよ!行こうよ、いっしょに行こうよ!』私が一五分か三〇分、しきりに頼んだり、ののしったりしてようやく父が腰を上げてくれることもよくあった。こうして私は父の体を支え

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    a-lex666 2014/02/15
    あ~、旧ヤマトでデスラーがよくワイングラスを片手に「ヤマトの諸君」ってやってた気がするから、件の人はそれと間違えたのかな?w
  • 石原慎太郎「下品だからこそ大衆の支持を強く集めるのだ」 | Kousyoublog

    最近BSで偶然見た、おそらく地上波の再放送番組であろう故美空ひばりの特番に都知事時代の石原慎太郎が出ていて、美空ひばりと田中角栄を自身が生涯で出会った最高の人物の二人として称賛しつつ、うろ覚えだが「二人とも御世辞にも上品とはいえない。言い方は悪いが下品だ。でも、だからこそ大衆の支持を強く集めるんですよ」とかなんとか概ねそういった趣旨のことをにやりと笑いながら語っていて、妙に心に残った。(家族が見ていたものを偶然見ただけなので番組名や元番組の放送時期など不明、発言内容も不正確です。) 一つには、どうにもその論評が、自身も含んでいることを言外に表そうとしている、というか二人の論評に見せかけて石原慎太郎自身の自己顕示的な側面の方が強いと感じた――自身をその二人と並ばせようとする自己顕示欲と同時に、ある種のエクスキューズのようでもあった――からであり、もう一つには、政治家石原慎太郎の、賛否両論を巻

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