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ブックマーク / huyukiitoichi.hatenadiary.jp (11)

  • 竹書房文庫のSFで電子書籍セールが開催しているので、おすすめを紹介する - 基本読書

    竹書房文庫から刊行の《竜のグリオール》シリーズ全作刊行を記念して、竹書房文庫の中でもSFに絞った電子書籍セールが開催されているので(13日まで)、竹書房文庫の布教ついでに紹介しようかと。竹書房はSFのイメージは持たれていないかもしれないが、近年はSF好きの編集者ががんばったおかげで竹書房文庫からばんばんSFが(翻訳SFが多いが、日SFもある)出ていて、しかもどれもおもしろいAmazon.co.jp: 竹書房文庫 SF: Kindleストア 書評家や作家といった業界関係者による投票でランキングを決める年刊ムック「SFが読みたい!」でも竹書房文庫発の作品がいくつも名を連ねるなど、竹書房は今やSFを語る上では外せない出版社の一つになっている。特徴の一つと言えるのは竹書房文庫のSFのほとんどを坂野公一がデザインしており、作品によってはかなり攻めた文庫の装幀がみられること。鮮烈なイメージを残す

    竹書房文庫のSFで電子書籍セールが開催しているので、おすすめを紹介する - 基本読書
    a-lex666
    a-lex666 2023/11/06
    プリーストの イグゼステンズ も竹書房文庫だったなぁ
  • 砂漠の美しさ、サンドワームの神話的な恐ろしさを見事に表現してみせた傑作映画──『DUNE/デューン 砂の惑星』 - 基本読書

    『DUNE/デューン 砂の惑星』公開時にIGN japanに寄稿した映画reviewを、年末ですし、Amazonでも買えるようになっているのでブログ用に編集して投稿してます。おもしろいので観てね。 DUNE/デューン 砂の惑星(字幕版) ティモシー・シャラメAmazon はじめに ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督による『DUNE/デューン 砂の惑星』がついに公開された。ヴィルヌーヴ監督は、映画『メッセージ』で特殊な言語を用いる地球外生命体とのコミュニケーションという難しいテーマを見事に映像化し、その後カルト的な人気を誇るSF映画『ブレードランナー』の続編『ブレードランナー 2049』の監督も担当。 『ブレードランナー 2049』は、熱狂的なファンのいる映画の35年ぶりの続編で、事前のハードルは上がりきっていたといっていい。だが、蓋を開けてみれば巧みにオマージュを取り入れながら前作を継承し、同時にヴ

    砂漠の美しさ、サンドワームの神話的な恐ろしさを見事に表現してみせた傑作映画──『DUNE/デューン 砂の惑星』 - 基本読書
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    a-lex666 2021/12/25
  • サイバーパンクとは何か、その本質的特徴を、古典的代表作と現代のゲーム・映画・小説でみていく - 基本読書

    文章の元はIGN japanに『サイバーパンク2077』発売直前に寄稿した原稿だが、今はもうゲームも出ているので、それを踏まえた内容に全面的に加筆修正している。 【PS4】サイバーパンク2077 発売日: 2020/12/10メディア: Video Gameもうすぐ全世界待望のゲーム『サイバーパンク2077』が発売される(もう発売された)。今回はこれに備えて、サイバーパンクとは何なのか、どのようなジャンルかを紹介し、『ニューロマンサー』から、昨今のサイバーパンク小説/映画/ゲームを横断的に紹介することで、『サイバーパンク2077』へ期待を繋げていきたい次第である。 サイバーパンクとは何か サイバーパンクとは何かといえば、語源的には生物と機械における制御と通信を一緒に扱う分野であるサイバネティクスと、パンクロックのパンクを合わせたもの。ブルース・ベスキという作家が1980年に発表した短篇小説

    サイバーパンクとは何か、その本質的特徴を、古典的代表作と現代のゲーム・映画・小説でみていく - 基本読書
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    a-lex666 2021/02/05
  • 終末の予感だけがただひたすらに蔓延する小説──『穴の町』 - 基本読書

    穴の町 作者: ショーン・プレスコット,北田絵里子出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2019/07/04メディア: 単行この商品を含むブログを見る書『穴の町』はオーストラリアの作家ショーン・プレスコットの長篇小説のデビュー作である。「世界文学」としか言いようがない作なのだが、僕はそうした前情報を一切知らずに「なんとなくおもしろそうだな」ぐらいで買って読み始めた。 そしたらどうだ! あまりにも巧みな筆致──カフカやら村上春樹やらいろいろな作家の要素を思い起こさせるのだが、同時にその組み合わせや全体のトーン、突拍子もない話の展開、会話のリズムなどは完全にオリジナルな自分の言葉であり、まずその語り口にぞっこん惚れ込んでしまった。不条理小説であり、あるいは終末SF的であり、ファンタジィというか幻想小説的であり、理屈が通ったと思ったら通らず、異常に人々が気づいたと思ったら気づいてくれず、と

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    a-lex666 2019/07/20
  • 転生したら人工知能にさせられ、有無を言わせず居住可能惑星探査に送り出された件──『われらはレギオン1 AI探査機集合体』 - 基本読書

    われらはレギオン1 AI探査機集合体 (ハヤカワ文庫SF) 作者: デニス・E・テイラー,EVILVIT,金子浩出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2018/04/04メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見るSF大会に欠かさず参加し誰かれ構わずSFネタを喋り散らすクソSFオタクであるボブは、無神論者で、人体冷凍保存会社(死亡した直後に頭部のみを切断し、未来の技術が生き返らせられるようになるまで保存しておく会社。ちなみに実在する。)と契約するような人間だが、そんな彼がある日突然の交通事故で死んでしまう──。 意識を取り戻した彼がいるのは、なんと117年後のキリスト教原理主義国家となったアメリカ。そのうえ彼は生身の身体を持たない複製人(レプリカント)*1となっていた! 国家の所有物となった彼に与えられた任務は居住可能惑星探査! 自己増殖する自動恒星間探査機に知的機能の制御係とし

    転生したら人工知能にさせられ、有無を言わせず居住可能惑星探査に送り出された件──『われらはレギオン1 AI探査機集合体』 - 基本読書
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    a-lex666 2018/04/08
  • 『人はなぜ宇宙人に誘拐されるのか?』を神経科学的に解き明かす。 - 基本読書

    人はなぜ宇宙人に誘拐されるのか? 作者: エリエザー・J・スタンバーグ,水野涼出版社/メーカー: 竹書房発売日: 2017/06/29メディア: 単行この商品を含むブログを見る『人はなぜ宇宙人に誘拐されるのか?』という書名からはトンデモオカルトの香りしかしないが、副題は「自我を形作る「意識」と「無意識」の並列システム」だし、原題は「NEUROLOGIC」。ニューロサイエンスにまつわる色んな疑問に答え、今巻き起こっている議論を紹介していく、真っ当なポピュラー・サイエンスである。 人はなぜ宇宙人に誘拐されるのか? たとえば「人はなぜ宇宙人に誘拐されるのか?」は第五章のメインテーマであるが、これの意味するところとは「なぜ、時として普通の人が宇宙人に誘拐されたなどと言い出すのか。頭がおかしい以外の理由があるのか」という問いかけなのである。アメリカでは地球外生命の存在に関する世論調査の結果、9

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    a-lex666 2017/07/12
  • 彼女はまちがいなく、世界一の美女だった──『ブロントメク!』 - 基本読書

    ブロントメク! (河出文庫) 作者: マイクルコーニイ,Michael Coney,大森望出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2016/03/08メディア: 文庫この商品を含むブログ (3件) を見る著者のマイクル・コーニイは『ハローサマー、グッドバイ』が有名で、この『ブロントメク!』はそれと並ぶ最高傑作と評価されている長篇だ。 『ハローサマー、グッドバイ』は傑作だっただけに書へも期待がかかっていたわけだが、たしかに並ぶぐらいにはおもしろい。銀河中に人類が広がっており、特定の周期で特別なことが起こる惑星、特異な能力を持ったエイリアン、理想を体現した現実とは思えない美女の存在とこの世界のさまざまな要素が提示されていくが、それらがどう結末に絡んでくるのか最初はまったくわからない。それでも読み進めていくうちに、見事に要素が組み合わさって驚きと切なさを残して終わる、美しい作品だ。 ひとこと

    彼女はまちがいなく、世界一の美女だった──『ブロントメク!』 - 基本読書
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    a-lex666 2016/03/10
    サンリオの遺産
  • いま、目の前で変わりつつある歴史──『双生児』 by クリストファー・プリースト - 基本読書

    双生児(上) (ハヤカワ文庫FT) 作者: クリストファー・プリースト,古沢嘉通出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2015/08/21メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る双生児(下) (ハヤカワ文庫FT) 作者: クリストファー・プリースト,古沢嘉通出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2015/08/21メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見るクリストファー・プリーストの代表作ともいえる作品が上下巻の文庫で登場。主にファンタジー作品を出しているハヤカワ文庫FTから出ているが、ハヤカワ内でもどこが出すのかは難しい問題だったのではなかろうか。ハヤカワ文庫NVで出そうが、ハヤカワ文庫SFで出そうが、ハヤカワ・ミステリは微妙かもしれないが、とにかくジャンル越境的な──というよりかは、ジャンル小説的に「わかりやすい」書き方をあえて拒否した結果生まれた作品だろう。

    いま、目の前で変わりつつある歴史──『双生児』 by クリストファー・プリースト - 基本読書
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    a-lex666 2015/08/23
    映画「イグジステンズ」のノベライズの次の作品か
  • 江戸しぐさの正体 教育をむしばむ偽りの伝統 (星海社新書) by 原田実 - 基本読書

    書『江戸しぐさの正体 教育をむしばむ偽りの伝統 (星海社新書) 』は、江戸しぐさなる、江戸時代に存在していたとされる行動哲学、商人道、共生の知恵のようなものがまったくのペテン、歴史偽造であり1980年代に発明された考え方だったことを明らかにしていく一冊。しかし江戸しぐさというのはどれぐらい浸透しているものなんだろうか? そもそも僕は江戸しぐさなんてものを一度も耳にしたことがなかったので、「そんなもの一体全体どこで流行しているんだ」とか「だいたいどの程度流行しているのか」とか「そもそも一体それは何なのか」というところが知りたくて読み始めた。書は非常に丁寧に「江戸しぐさが存在しない」ことを例証を、ところどころユーモアを交えながらも説明していく。江戸しぐさへの反証のというだけでなく、存在しないものの証明のプロセスをどう踏めばいいのかについてもお手になるような内容だ。 とりあえずAmazo

    江戸しぐさの正体 教育をむしばむ偽りの伝統 (星海社新書) by 原田実 - 基本読書
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    a-lex666 2014/10/23
  • ロボットと未来について - 基本読書

    Immigrants from the future | The Economist New roles for technology: Rise of the robots | The Economist ロボット産業についての話で面白い記事だった。ロボットというのは人間が行けない場所にいったり、人間にできないことをやらせたり、あるいは肩代わりさせたりといった方法で様々に役に立つ可能性があるが、今のところ自立機動させるにはわりとお馬鹿さんである。 New roles for technology: Rise of the robotsの方の記事では今後こうした状況が変わっていくであろうことについて、デジタルセンサーやシリコンチップによる可能性の増大とは別に3つの原因をあげている。1つは research and development、研究と開発が過去の蓄積とソフトウェアの発展によりもっ

    ロボットと未来について - 基本読書
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    a-lex666 2014/04/02
  • 押井守のガールズアンドパンツァー語り - 基本読書

    ガールズアンドパンツァーは素晴らしいアニメだった。 プロットはシンプルで、何よりも実際に戦車が動き、戦車ごとの特性が戦術、戦略に取り入れられ話が進んでいくのに感動した。そんな企画が通ったのもかわいい女の子しか出てこない「萌え」を配置した点があってのものだろうし、よかったなあ、そんな特殊文化がこの世には産まれていて、と無邪気に僕は思っていたのだが押井守さんの語りを読んでいたら、ずいぶんとそのことにとまどっているようだった。 一回もまともに見ていないと言い、「そもそも受け入れられる根拠がよくわからない」というその語りが面白い。よくも観てないのにこんなに語れるものだな、というぐらい語り尽くしている。ただそれだけアニメ文化の流れ、系譜というものを今までずっと分析してきたからこそ語れる内容でもある。しょうじき僕は全く詳しくないので、下記ロボットと兵器の区別など、安易なのではないかと思う区別もあるけれ

    押井守のガールズアンドパンツァー語り - 基本読書
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    a-lex666 2013/05/10
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