インド南部タミル・ナードゥ州のシヴァガンガイ県マーナーマドゥライ郡で、11月11日のこと、ガネーシャ寺院を目指して進む盛大な結婚行列が見られた。あなたがたまたま現地を訪れていた旅の者だったとしたら、サリーをまとった花嫁が人間の姿をしていないことに、たいそう驚いたことだろう。 花婿の名はセルヴァ・クマール。年齢は33歳。花嫁の名はセルヴィ。年齢は10歳。セルヴァさんはイスラム教徒ではなくヒンズー教徒なので、セルヴィを2番目の妻として娶ったわけではない。初婚の相手が雌犬なのだ。 ガネーシャ寺院に到着すると、セルヴァさんはセルヴィの首にマンガル・スートラ(女性が既婚であることを示すために身に付ける金と黒のネックレス)をかけてやり、花嫁を守り通してみせると誓った。式典が終わると、花嫁にパンのご馳走が与えられた。 さて、セルヴァさんは、よりによってなんで雌犬を妻として娶ることにしたのだろうか? セル