候補者不在のまま行われた民主党前職、藤村修氏の出発式。代わりに似ているとされるドラえもんのぬいぐるみが置かれた=4日午前、大阪府吹田市(高久清史撮影)(写真:産経新聞) 午前中に5人が立候補を届け出た大阪7区。吹田市で行われた民主党前職の藤村修氏(63)の出発式では、官房長官の職務で帰阪できない本人に代わって「風貌が似ている」(陣営)という人気アニメ・ドラえもんのぬいぐるみが置かれ、藤村氏が携帯電話からスピーカーを通じて異例の第一声を行った。 「官邸から離れられず、今も官邸の玄関の外であいさつしている。候補者不在の選挙は私も初めてだが、政治を前に進める決意だ」 主役不在の中、陣営は黙々と準備を進め、藤村氏は連日慰労の電話をかけた。陣営関係者は「口には出さないが、不安は感じていると思う」と気遣う。 他党の候補はそれぞれ特徴を打ち出し、「民主下ろし」の象徴区にすべく、第一声で気勢を上げた