表題の本を読んだ。作者は著名な理論物理学者のカク・ミチオ氏。 現代の科学的知見に基づいて、SF的なアイディアを実現不可能レベルで三段階に分けて解説している。 非常に面白くかつ、読み応えもある本だ。 現在これをきっかけに、科学本読書週間に入ってしまった。 さて、不可能レベルの三段階は I 現時点では不可能だが、物理法則に反していないので遠からず可能になる可能性が高いもの II 「物理的世界に対するわれわれの理解の辺縁にかろうじて位置するようなテクノロジー」 III 既知の物理法則に反するテクノロジー と分けられている。 要するに、できるかもしれない、できたらすごいぜ、絶対無理に別れている。尤も、絶対無理も、カク氏は言い切っていない。この柔軟さは科学者にとって必要なのだろうなと思う。 そのIIIには「永久機関」と「予知能力」しか含まれていない。 そして驚くのはIの項目だ。 「フォース・フィール
無精庵徒然草無聊をかこつ生活に憧れてるので、タイトルが無聊庵にしたい…けど、当面は従前通り「無精庵徒然草」とします。なんでも日記サイトです。08年、富山に帰郷。富山情報が増える…はず。 降る雪に雪掻きの要に迫られて、午前からお昼にかけては除雪に費やされ、退院した翌日の土曜日(15日)は午後(前編で書いたように)、図書館へ向かった 。 → 今日28日(金)、午後、図書館へ行った帰り、スーパーに寄り、買い物。一角にある花屋さんで、仏花や玄関に飾る花などを購入。訪れる人は集金人ばかりで、見る人もいないのだが、玄関ホールを気持ちだけ、華やかに。 早速、AVコーナーへ行き、CDを三枚、借りた。入院中、音楽とは懸け離れた生活を余儀なくされていたから、何はさておき、音楽を、というわけである。 日記にも書いたように、病院では選択の余地が狭かったとはいえ、本は絶えず読めていたが、音源を見出すことはできなかっ
2010年12月30日00:02 サイエンス・インポッシブル SF世界は実現可能か カテゴリ ミチオ・カク著 「サイエンス・インポッシブル SF世界は実現可能か」 SF世界に登場する「不可視化、テレパシー、念力、テレポーテーション、恒星間宇宙船、宇宙人、タイムトラベル、ロボット」等々、様々な舞台装置が、実現可能かについて、理論物理学者である著者が、最新の技術に関する豊富な知識と情報で緻密に検証し、その結果を、わかりやすく解説したもの。非常に面白く、キングの文庫本も持っていったのだが、出張中はこればかりを読んでいた。SF作品、特にハードSFが好きという方には、とっても、おすすめ。 並行宇宙に関する章には、我々の存在とは、我々の存在する宇宙とは、宇宙を作った存在とは、といった考察もされるため、哲学が好きな方でも楽しめるだろう。 電脳コイルを特集したBSアニメ夜話で、ゲストとして登場した電脳系研
日本ではまだ無名ですが、アメリカではことあるごとにテレビに出演し、奇抜な発想と卓越した説得力で全米の視聴者を引きつける科学解説者ミチオ・カク博士。 日系3世でもあるミチオ・カク博士はハーバード大学を出た後、アインシュタインのライフワークであった統一理論の鍵となる「超ひも理論」を研究する著名な物理学者でニューヨークの大学教授を勤めています。 そのカク博士が、遺伝子配列解明技術の進展について、人間の寿命について興味深い発言をしたそうです。なんと、摂取するカロリーを控えることで、寿命を大幅に延ばすことができるとのこと。たとえば、毎日の食事からカロリーを30%カットすれば、寿命は30%も延びるのだそうです。 カク博士は「30%のカロリーカットは簡単にできることではない。しかし、遺伝子配列の解明が進んだ結果、この不思議な現象を制御しているのは『Sar2(サーツー)』遺伝子と分かっている。この遺伝子を
みなさまあけましておめでとうございます! このブログも、ついに更新が半年に1回程度になってきましたね……最近、もういっそ「読書記録ブログ」にしちゃおうかと考え中です。 でもそれだったらもっと本ブログっぽいデザインにしたいしなぁ。 さて、あみこの2010おすすめ本のコーナーですよ。2009は書いてなかったのを良いことに、2008年に読んだ本も混ざっているような……混ざっていないような……。 今年も素敵な本といっぱい出会いましたー! て思ったけど、下に書き出してみたら割とジャンルに偏りが……およよ…… もうちょっと一般的な(?)文芸系も読んでるはずなんだけど。ヒットしたところだと「告白」とか「天地明察」とか「悪人」とか。なんだろうなぁ文芸系があまり心に響かなくなってきているのかしら……。 クジラ・イルカ大百科 今年買った本の中でいちばん高い。笑 もともと生き物は好きなのですが、去年はさらに、そ
一足早い感じですが、「下半期に読んだ本&今年読んだ本ベスト5」を上げてみたいと思います。「今年発売」じゃなくて「今年読んだ」というところに注意してください。 というわけで、早速発表。 第五位:ロボット兵士の戦争(日本放送出版協会) ◆読書メーターの感想:極めて良質なルポルタージュ。ロボットが引き起こしている軍事革命の現状と将来について、ありとあらゆる角度から深く切り込んでいる。全ての章が読みどころで、値段以上の価値がある大作。 *詳しくはblogにある通り。かなりの大部なので人によっては読み下すのに苦労するかも知れませんが、中身は案外読みやすいです。ロボットは、軍事だけでなく産業界から日常生活まであらゆる場面に普及することが確実視されているので、将来のことについて何がしかの情報を得たい人にとっては必読の本といえるでしょう。 ★第四位:時の地図(ハヤカワ文庫) ◆読書メーターの感想:いやぁ面
SF作品によく登場し、皆がよく知る架空の科学技術について、現在ある技術と科学理論を元にその実現可能性について詳細な議論をしている。SFのタネがぎっしりと詰まっているだけあって、知的好奇心をくすぐられる1冊であり、年末年始の暇な時間に皆様のsense of wonderを刺激してくれる良書だと思う。 この本で面白かったのは、不可能な技術について羅列して短絡的に議論するのではなく、不可能のレベルを3つのカテゴリーに分けている点。 「不可能レベルI」は現時点では不可能だけれど、既知の物理法則には反していないテクノロジーで数百年単位で実現が可能になるかもしれない技術。本書ではこのカテゴリーが最も多いのだけど、例えばこのカテゴリーには不可視化、テレポーテーション、UFO、テレパシー、スターシップなどがカテゴライズされる。驚くべきことに、ミチオ・カク氏はこれらの技術が全て数百年以内に実現可能だと言って
「不可能」とは自らの力で世界を切り拓く事を放棄した愚か者の言葉だ 「不可能」とは現状に甘んじるための言い訳に過ぎない 「不可能」とは事実ですらなく単なる先入観だ 「不可能」とは誰かに決め付けられる事ではない 「不可能」とは通過点だ 「不可能」とは可能性だ 「不可能」なんてありえない Impossible is Nothing. わたしを射抜いたadidasの言葉を思い出す。 SFのタネがぎっしり詰まった、けれども最先端の科学に裏付けられた科学読本。あるいは逆で、最先端科学でもって、SFのハイパーテクノロジーを検証してみせる。比較できない面白さに、かなりのボリュームにもかかわらず、イッキに読まされる。 本書を面白くしている視点は、「どこが不可能?」というところ。つまり、「それを不可能とみなしているのはどの技術上の問題なのか?」という課題に置き換えているのだ。「技術上の課題」にバラしてしまえば
風邪なのかなんなのか、昨日、午後(仕事中)から急に体調がおかしくなって、今日は一日ひきこもり。 今日は天気よかったにもったいなかったなぁ、まぁ、しょうがないです、体が資本なので、できるだけ無理はしないようにしないと。 というわけで、今日、じゃないけど、読んだ本。 空想科学読本〈1〉 (空想科学文庫) 作者: 柳田理科雄出版社/メーカー: メディアファクトリー発売日: 2003/07メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 39回この商品を含むブログ (31件) を見る空想非科学大全 (空想科学文庫) 作者: 柳田理科雄出版社/メーカー: メディアファクトリー発売日: 2003/04/01メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 11回この商品を含むブログ (8件) を見るウルトラマン、ガメラ、ゴジラ、仮面ライダー、マジンガーZ、コンバトラーV などなど、空想科学、特撮ものの設定、技、技術を
縁側昼寝犬さんからポストカードが届きました 東京都美術館 『メトロポリタン美術館展 大地、海、空―4000年の美への旅』(2012-13年) ウィンスロー・ホーマー 《月光、ウッドアイランド灯台》 キャンバスに油彩 1894年 78.1×102.2 メトロポリタン美術館 今年の美術展巡りは、会期末の『メトロポリタン美術館展』に始まりました。 全体的に小ぶりな物が多く、ぱっとせぬ中でもゴッホの《糸杉》は筆使いといい、色といい、大迫力でした。 特筆すべきは、アメリカの画家の絵が数点来ていたことでしょう。 これがなくちゃMETじゃない、という感じで、この絵はそんなアメリカの画家ホーマーの1枚です。 勢いがあって、いいです。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く