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ブックマーク / minami-chaka.hatenadiary.org (3)

  • ロボット兵士の戦争、P・W・シンガー著、小林由香利・訳、日本放送出版協会、p.720、¥3570 - 巴里倫敦塔

    軍用ロボットの過去・現在・未来を詳細に追ったノンフィクション。ロボットだけではなく、無人航空機や非致死性兵器などの最新兵器や研究開発に関するエピソードや事例が満載である。1991年の湾岸戦争は空爆の様子をリアルタイムで映し出し、戦争のイメージを大きく変えた。シュワルツコフ将軍が「ハイテク戦争」と呼び、「コンピュータがなければ、あれだけのことをやり遂げることはできなかった」と言われた戦争である。それから20年。筆者は、変貌を遂げつつある戦争の実態とそこから生じる問題に迫っている。700ページを超える大著で読み終えるのは大変だが、それだけの価値がある。 筆者は国防総省、国務省、CIAなどの顧問も務める米ブルッキングス研究所の研究員。この書評で以前取り上げた「戦争請負会社」の著者でもある。2008年の大統領選ではオバマ陣営の国防戦略を取りまとめたという。米政府の政策に影響を与える人物だけに内容に

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    a246ra 2011/08/30
     「700ページを超える大著で読み終えるのは大変だが、それだけの価値がある」
  • チェルノブイリの森〜事故後20年の自然誌〜、メアリー・マイシオ著、中尾ゆかり・訳、日本放送出版協会、p.381、\2310 - 巴里倫敦塔

    チェルノブイリ原子力発電所で事故が起こったのは1986年4月26日。今から25年前である。書は、原発事故が生態系にどのような影響を与えたのかを追ったルポルタージュ。ウクライナ系米国人ジャーナリストが現地に赴き、チェルノブイリだけではなくベラルーシやロシアなど周辺地域にも足を運んで実態をレポートしている。危険地域に暮らす庶民の生活にも迫っており、目線の低いルポらしいルポに仕上がっている。冗長な感じを受ける個所もあるが、放射線や放射性物質が20年ほどのスパンで生態系にどのような影響を与えるのかを知るうえで貴重な記録である。福島原発の事故に注目が集まるなか、読んで損はない1冊といえる。原著は2005年に出版されており、チェルノブイリの現状とは異なっている可能性もある。 この書評では2008年に「人類が消えた世界」を紹介した。チェルノブイリとその周辺は人間の立ち入りが厳しく制限され、まさに“人類

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    a246ra 2011/08/16
     「福島原発の事故に注目が集まるなか、読んで損はない1冊といえる」
  • 赤ちゃんの科学〜ヒトはどのように生まれてくるのか〜、マーク・スローン、早川直子・訳、日本放送出版協会、p.424、?2310 - 巴里倫敦塔

    30年近く出産現場に立ち会ってきた小児科医が紹介する「赤ちゃんの神秘」。どこかの書評が取り上げていたので購入したが、400ページを超える大著なのでツンドク状態が続いていた。何となく目障りなので読み始める。筆者は赤ちゃんだけではなく、人間という生物の不思議にも言及する。読み出すと、なかなか面白い。肩の凝らない内容なので暇つぶしに向く。ただし、400ページ超なので集中力を持続するのが大変かもしれない。 書が扱う話題は多岐にわたる。帝王切開が一般的な出産法になるまでの歴史、陣痛を抑えるための数々の試み、分娩室に信頼できる人が付き添うことの大切さ、男性に起こる「つわり」の不思議、分娩にまつわる風習、新生児の五感(視力、聴力、味覚、嗅覚、触覚)などなど。 とりわけ、帝王切開に初めて成功した医師の経歴は、生涯を男性で通した女性というのは驚きだ。あのナイチンゲールもかかわったという。クイズに出てきそう

    赤ちゃんの科学〜ヒトはどのように生まれてくるのか〜、マーク・スローン、早川直子・訳、日本放送出版協会、p.424、?2310 - 巴里倫敦塔
    a246ra
    a246ra 2011/07/11
     「読み出すと、なかなか面白い」
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