新型コロナウイルス感染症の重症患者を受け入れている京都府内の13病院と府医師会は17日、第5波の爆発的感染拡大による医療逼迫(ひっぱく)が起こっているとして、このままでは今後1~2週間で「救うべき命が救えなくなる医療崩壊に陥る可能性が非常に高い」と訴える声明を連名で発表した。 声明は、京都府立医科大付属病院や宇治徳洲会病院など各病院と府医師会のホームーページで公表。府内の医療現場は既に救急医療に応じることが難しくなっており「通常医療は一部が制限されている」と説明。新規感染者数が減少しなければ「新型コロナウイルス感染症のみならず脳卒中や心臓病、がんなどの治療ができなくなる」と警鐘を鳴らした。 新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長が人出の5割削減が必要と述べていることに触れ「府民は医療崩壊を回避するために、不要不急の外出をなにとぞ我慢していただきたい」と強調した。