国勢調査の人口を水増ししていたとして、愛知県東浦町の前副町長・荻須(おぎす)英夫容疑者(63)が統計法違反容疑で逮捕された事件で、実際に水増しに関わった複数の町職員が愛知県警の調べに対し、荻須容疑者から「(人口が市昇格に必要な)5万人以上になるよう水増しを指示された」と供述していることが、捜査関係者への取材で分かった。 荻須容疑者は容疑を否認しているが、県警は23日午前、同町役場を捜索、荻須容疑者の指示による組織的な水増しだったとみて裏付けを急いでいる。 捜査関係者や町関係者などによると、同町では国勢調査が実施された2010年10月当時、前町長や荻須容疑者らが先頭に立ち、職員らに対し「1人の漏れもなく」などと調査の徹底を求めていた。 こうした状況の中、実際に国勢調査の作業に中心的に関わる企画財政部の幹部や職員らは、荻須容疑者から直接、「住民基本台帳では人口5万人を超えている」「住民基本台帳