今日は、Yahoo!検索のHTTPS化に関するヤフーさんへの一問一答インタビューをお届けします。またそのうえで、一連の動きに見えた「サイト管理者というステークホルダーの軽視」について述べ、「プラットフォームとしての責任」への意識の希薄化について、「ノブレス・オブリージュ」という言葉とともに述べます。 Yahoo!検索のHTTPS化 一問一答Yahoo! JAPANにおいて8月18日に行われたYahoo!検索のHTTPS化に関して、その意図や背景、そしてプラットフォームとしての姿勢などについて、ヤフーさんにメールで取材を行いました。 まずは、Yahoo!検索のHTTPS化に関する、ヤフーさんの公式な一問一答をご覧ください。 Q1なぜ今回、Yahoo!検索をHTTPS化したのでしょうか、その目的は? また、そうした背景にはどういうものがあったのでしょうか? A1ユーザーへ、セキュリティやプライ
アメリカではすでに明らかになっているディスプレイ広告のボット詐欺。ボット詐欺の実態を紹介しながら、本間氏は詐欺の裏に隠れているディスプレイ広告の現状に疑問を呈した。ディスプレイ広告の評価指標はCTRやCPAのままでいいのか、クリエイティブはこのままでいいのかといったことを語った。 2015年7月30日に行われた、スマートニュースとWeb担当者Forumのセミナーの第2部では、花王の本間充氏が登壇し、ディスプレイ広告における詐欺の実態とディスプレイ広告の今のあり方について疑問を投げかけた。 ディスプレイ広告における詐欺の実態とは? 長らく、ディスプレイ広告では、CTR(クリックスルーレート)、CPA(コストパーアクイジション)などが広告の価値換算指標として定着してきました。 そもそもこの指標をこのままずっと使い続けていいのだろうか。 また、NHT(ノンヒューマントラフィック)と呼ばれる、ロボ
SEOの観点で自サイトに張られているリンクを調査できるリンクデータ提供サービスには、MozのOpen Site Explorer、Majestic、Ahrefs、SEMrushなどさまざまあるが、どれが優れているのだろうか。規模? 深さ? 重複? 新しさ? この記事ではグーグルのデータとの相似性に着目して調べてみた。 増えつつあるリンクデータツールを使って、被リンクの情報を調べることに時間を費やしている読者は少なくないだろう。被リンクは現在でも、グーグルの検索順位決定アルゴリズムにおいて、最重要だとは言わないまでも、きわめて重要な要素の1つだ。 だが、われわれはツールが提供するリンクデータセットを額面通りに受け取ってしまう傾向がある。その理由の1つには、われわれにはこれしかないという事情があるのだが、検索順位がぱっとしない場合、どのツールの情報がベストなのかを知るもっとうまい方法はないもの
有料リンクを購入すべきではない5つの理由を、Branded3のティム・グレイス氏が挙げた。グレイス氏は、英国の著名なSEOコンサルタントだ。 結局はグーグルにバレる グーグルは、ツールを使ったり、リンクネットワークやリンク販売業者に潜入したりして、最終的には有料リンクを判別してしまう。 グーグルに対応されてしまう グーグルは、見つけた有料リンクに対して、手動対策を行ったり、アルゴリズムで対策したりする。そのため、有料リンクはのちのち購入したサイトを苦しめることになる。有料リンクへの投資は長続きせず、そればかりか、対処のためにさらなる投資が必要になることもある。 最後にはブランドが勝つ 多くのリンクが張られているがだれもブランド名(サイト名や社名)で検索しないサイトリンクは少ないがブランド名で毎月何千も検索されるサイトこういった2つのタイプの競合サイトがあったとしたら、最後に勝つのは後者だろ
この記事では、Webコンテンツ戦略の基本的な作り方を解説する。コンテンツ戦略に含めるべき3大要素「コンテンツの今・あるべき姿・ガバナンス」と、それぞれで考慮すべき「ペルソナ」「ギャップ分析」「コンテンツ構成」「オフサイトコンテンツ」「ガイドライン」「ワークフロー」などの項目、そしてコンテンツ戦略で大切な「ストーリー作り」について、簡潔に紹介する。 想像してみてほしい――部屋には、クライアントになってもらえるとは思ってもみなかった企業の幹部たちが勢揃いしている。彼らは椅子から身を乗り出して熱く語っている。最高経営責任者(CEO)は質問したがっているように見えるが、明らかに、あなたの進行を邪魔したくないと思っている。 これこそ、コンテンツ戦略担当者が夢見る瞬間だ。 しかし、私のように、慣れない分野の新しさにたやすく圧倒されてしまって、「そもそも、このやり方でいいのだろうか?」と思ってしまう人も
Webコンテンツを企画し湯水のように生み出していくためには、コンテンツを機能ごとに8つ分類し、浮かんだアイデアがその分類のどこに当てはまるか整理しましょう。この整理をすることで、自分の抱えているテーマをおもしろいコンテンツにするにはどうすべきか、コンテンツの価値を上げるためにどの分類にすべきか、自社サイトで足りないコンテンツはどんなものかがわかるようになります。 1役立つ読み物「単発型」「単発型」のコンテンツとは、1~3回程度で完結し、1つのテーマについて書かれていて、役立つ、あるいはおもしろい読み物のことです。たとえば、「単発型」のコンテンツとは次のようなものです。 3分でわかる! スマートフォンを3倍楽しむコツ働きやすいオフィス作りのための5つの法則雑誌では「特集」にあたる位置づけです。数回で結論まで進み、1つの読み物として完結します。ずっと掲載しておけば後述する5.永続型コンテンツと
「本当の完全一致」ができなくなったAdWordsの世界今回は、キーワード調査や、グーグルのAdWordsプラットフォームで、類似パターンを含めない完全一致キーワードだけを指定して入札するオプションが廃止され、完全一致でも類似パターンが含まれるようになったことから起きる問題について取り上げよう。 AdWordsはもう10年も、SEOやPPCの担当者がキーワードの調査や機会把握のために好んで使うツールとなっている。AdWordsにおいてキーワードをどう選ぶかに関しては、これまでずっと複数の選択肢があった。 ここでは、食品をネット販売していて、アジアの調味料である魚醤(fish sauce)をネットで販売しているとしよう。そして、入札するキーワードやフレーズを多少変更したいとする。 角かっこ([ ])を使って完全一致だけを指定すれば、正確に「fish sauce」というキーワードに入札できる。単
今日は、ちょっと技術的な話を。「meta referrer」という、リンクをクリックしてページ移動するときなどにリファラをどう送るかを、ページ側で指定できるタグの実装が進んでいるのです。 グーグルはHTTPSを推奨するけれども、リファラが……グーグルは、サイトがHTTPSかどうかを順位決定の要因とするなど、HTTPSを推奨しています。 でも、自分のサイトをHTTPSにすると、自分のサイトから非HTTPS(ふつうのHTTP)のサイトへのリンクをクリックしたときに、リファラが飛ばないんですよね。 これは、RFC 2616で、「セキュア接続のページから、非セキュア接続のページに移動するときは、リファラを送出するべきではない」と定められているからです(セクション15.1.3)。 とはいえ、Web担のようなメディアでは、「Web担のページから、うちのサイトにけっこう来る人いるんですよ」という反応も大
コンテンツは現場にあふれている。会議室で話し合うより職人を呼べ。営業マンと話をさせろ。Web 2.0だ、CGMだ、Ajaxだと騒いでいるのは「インターネット業界」だけ。中小企業の「商売用」ホームページにはそれ以前にもっともっと大切なものがある。企業ホームページの最初の一歩がわからずにボタンを掛け違えているWeb担当者に心得を授ける実践現場主義コラム。 宮脇 睦(有限会社アズモード) 祝401回とお祝いムードで自画自賛したいところですが、一部のWeb担当者にとって頭の痛い問題が差し迫っております。それは「4.21」。この日を目処に、グーグルがスマホの検索結果で「モバイルフレンドリー(スマホ閲覧に対応している)」なサイトであるかどうかが、影響するようになると公式に発表したからです。詳しくは、鈴木謙一さんの人気連載「海外&国内SEO情報ウォッチ」で紹介されています。 モバイルフレンドリーとは、ス
公開したWebコンテンツがどれぐらいうまくいっているのか、それをだれでもわかる単一の指標「One Metric」で測る方法を解説するこの記事は、前後編の2回に分けてお届けしている。後編となる今回は、前編で紹介した「One Metric」を計算するプロセスの自動化について見ていこう。→まず前編を読んでおく プロセスを自動化する――「One Metric」を自分のコンテンツに合わせて使う(続き)準備ができたら、始めよう。以下のリンクをクリックすると、「One Metric」を計算するためのベースとなるテンプレートが表示される(Googleスプレッドシートだ)。 このスプレッドシート自体は読み取り専用にしているので、まずコピーを作成して([ファイル]>[コピーを作成…])、編集できるようにする。そして、次の手順に従って、自分の条件に合わせてスプレッドシートを変更していく。 使う材料に合わせてシー
それなりの規模で、コンテンツの質を確保し、測定可能な成果を生み出す方法を伝えるこの記事は、前中後編の3回に分けてお届けしている。最終回となる今回は、コンテンツを外注する場合と自作する場合について、役に立つツールやサービスと、ワークフローについて見ていこう。→まず前編と中編を読んでおく 質の高いアウトソーシング質の高いコンテンツのそれなりの規模でそろえようとする上で最も難しいのは、コンテンツを外注すると同時にその質を保証する部分だ。もちろん、このプロセスの管理担当者は必要だが、実際にコンテンツをアウトソーシングするにあたって、作業をぐっと楽にしてくれるプラットフォームを紹介しよう。 99Designs 日本向けあり あなたのプロジェクトのために大勢のクリエイターが競うとしたらどうだろう? 全員に完成品を提出してもらい、いちばん気に入った作品を出した人を勝者に選ぶのだ。これが比較的安価に実施で
コンテンツマーケティングが大切であり、検索順位を上げるにも良い方法であることが盛んに言われている。ユーザーニーズに応えるコンテンツを中心にした施策に価値があるのは確かだが、コンテンツに意識がいってしまうがゆえに、SEOやマーケティングの担当者が自在に使いこなせる他のさまざまな方法が忘れられがちだ。 この記事では、コンテンツの制作やマーケティングに費用をかけることなく検索順位を改善するための方法を6つ、ランドが紹介する。 SEOやインバウンドマーケティングのコミュニティに、こんな考え方が広がってきている。 SEO担当者にできることは、もはやコンテンツの制作とコンテンツマーケティングしかない。 だから僕たちは、コンテンツを制作し、マーケティングを開始し、アウトリーチを行い、コンテンツへのリンクの獲得に務めるというわけだ。 これは、SEO担当者に求められる仕事をあまりにも過小評価している――本当
今日は、Webページの表示速度(サイトパフォーマンス)とSEOの関係について。Web担のサイトで、ページ表示が遅くなったとたんに、検索トラフィックが激減してしまったという体験談です。 グーグルはページ表示速度をSEOの指標に含めていると言っていますが、大きな要因としては扱っていないと言われます。では、実際にはどれぐらいなのでしょうか。速ければ速いほど順位が上がるのでしょうか? 確証はありませんが、「標準的な速度であれば特に影響はないが、訪問ユーザーがストレスを感じるレベルの遅さであれば、検索順位を下げる」という感じなのではないかと、私は思います。 というのも、実際に「ページ表示が遅くなったら検索トラフィックが激減し、表示速度を改善したら検索トラフィックが戻った」という事例があったからです。 6月27日に、SEO改善のためにWeb担の一部のセクションを内部的な動作も含めて変えたのですが、その
アクセス解析で検索キーワードが「(not provided)」と表示されてしまうことへの不満はあるが、いつかすべてのキーワードが(not provided)になってしまうことだろう。そういう時代に備えて、SEOに価値があることを、Googleアナリティクスなどのサービスを使って示すやり方を10個、お届けする。 この2年間、僕のGoogleアナリティクスの「(not provided)」に対する僕の姿勢は、何度か変化した。 僕はずっとGoogleアナリティクスでキーワードデータが得られなくても不満を言うことは控えていた。「なぜそれほど(not provided)にこだわる必要がある?」と問いかけていたぐらいだ。 だがその後、2013年の秋に他のGoogleアナリティクス認定パートナーと話していたとき、みんなが「https:」検索のおかげで見られなくなったデータについて不満を述べているのを聞い
「SEOのエキスパート5人にいろいろ聞いてみた 2014年版 など10+4記事」は、「海外&国内SEO情報」の記事です。 今回のトップストーリーでは、筆者の鈴木氏が海外カンファレンス「SMX Advanced」の人気セッションをレポート。5人のSEOエキスパートたちがいろいろな質問に回答する「Ask The SEOs」の内容をお届けします。 その他、グーグル公式の「サイトの移転」虎の巻、再審査リクエストの詳細情報などを紹介します。 → http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2014/06/20/17715 「ウェブ解析士事例集」の「基本的なウェブ解析で売上40倍にUP! 札幌のリサイクル回収・処分店が行ったノウハウを大公開」が、260いいね!100ツイートと人気です。 今回は、パソコンやネットに詳しくなくても、基本的なウェブ解析のやり方、考え方、見せ方を押
サイトに初めて訪れたユーザーが、その後もユーザーとして継続的に訪問しているのかを知りたい。今回は「最初のセッションの日付」セグメントを使って、リピート訪問分析の方法を紹介する。このセグメントはユーザーベースで、初回訪問の時期をグルーピングしてセグメント化するものだ。 メディアサイトやeコマースサイトなどは、いったんサイトを知ってくれたユーザーがその後継続的に訪問してくれることが、サイト運営の効率上で重要な要素の1つだろう。Webサイトではないが、モバイルゲームアプリなどでは、獲得ユーザーのその後の有料化率、累計アイテム購入額などが、ビジネスの成功を大きく左右するとも聞く。 何らかのきっかけでせっかくサイトを知ってもらったユーザーが、その後サイトに継続的に訪問してくれているのか、どんなコンテンツに接触しているのか、成果に寄与してくれるのかを、ユーザーになってくれた世代別に評価できれば、ある程
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