note.com 「やまもとやま@mt_yamamoto_」氏による上記note記事が賛否とともに注目を集めていた。 話題になった後、私個人の興味関心に近しい歴史的な写真の解釈を読んだところ、フェミニズムの表現が通用しない理由を痛感してしまった。 太平洋戦争終戦後の日本、アメリカの海兵に連れられて歩く日本人の女性(所謂パンパンだろうか)と、戦争で右足を失い物乞いをする傷痍軍人の姿である。 旧い写真なうえに一瞬を切り取ったものではあるが、海兵は一応は物乞いに視線を遣り、ばつの悪そうな表情をしているように見える。一方で、女性達は一瞥すらくれていない。 出典が明らかにされていない写真である以上、さまざまな解釈が可能なのだが、それでも明確にいえること、いえないことはある。 引用を前後するが、まず兵士について「女を含む社会のまなざしに背を押されて征く」という説明は奇妙だ。 戦争に征く男のほとんどは戦