レオナルド・ダビンチの名画「モナリザ」をモチーフに障害のある人たちが自由に描いた作品の公募展の審査会が10日、全入選作74点を展示中の金沢市の金沢21世紀美術館であった。女優の東ちづるさんら審査員17人による投票の結果、グランプリに広島県福山市の障害者支援施設「福山六方学園」の平野信治さん(33)が輝いた。 副賞として、本物のモナリザに出会うルーブル美術館への旅がプレゼントされる予定だが、金沢に行く前、平野さんに「もしグランプリになったら」と尋ねたら、「(コメディアンの)志村けんに会いたい」と語ったという。平野さんは志村けんが大好きで、バカ殿姿をモチーフに描いた作品もある。 この公募展は岡山市の社団法人林原共済会が企画する「林原国際芸術祭『希望の星』」。障害を持つ芸術家たちの発表の場を提供し、その活躍する姿に多くの人が勇気づけられる芸術祭をめざして03年から続ける。岡山や滋賀、長野、福