[東京 7日 ロイター] 複数の市場関係者によると、政府・日銀は10月31日の大規模ドル買い/円売り介入以降も、介入を実施している可能性があることが明らかになった。 安住淳財務相は円高抑制に向け強い意志を示しているが、グローバル経済の減速懸念が深まるなか、先進国として通貨安競争に加わらないという立場もあり、市場にかん口令を敷いたうえで、ドルの底堅さを人工的に演出する事を選択したもようだ。 <大規模介入後の介入> 10月31日のドル買い/円売り介入については、1日の介入規模としては過去最大となる7兆円台後半の規模だったことが、日銀が営業日ごとに公表する「当座預金増減要因と金融調節」で既に明らかになっている。安住財務相は同日、「納得がいくまで介入する」と強い決意を示している。 介入を受けた31日の外為市場で、ドルは75円後半から一時79.55円まで急伸したが、その後は77円後半まで反落した。し