前原誠司国土交通相は26日の閣議後会見で、社会資本整備審議会など国交省の3審議会の委員を大幅に入れ替えると発表した。自公政権で政策づくりにかかわった経済人や学者を中心に27人が退任する。新任は21人。2月22日付の1人を除き3月1日付で発令される。 道路、河川など公共事業のあり方について審議する社会資本整備審議会は、28人のうち会長の張富士夫トヨタ自動車会長をはじめ、野村哲也・日本建設業団体連合会会長(清水建設会長)ら12人が退任。代わって、経済評論家の勝間和代氏ら10人が任命される。交通政策審議会は、会長の御手洗冨士夫・日本経団連会長ら6人が退任し、新任は2人。国土審議会の学識経験者は9人の退任と9人の新任が決まった。 前原国交相は「御用学者的な方は排除したいという思いが一般論としてはある」と述べた。【位川一郎】