エスクデロはハンドをしたのか? 競技規則は毎年少しずつ私たちが気付かないうちに変わっている。先日の第33節ヘタフェ対セビージャでこんなシーンがあった。ヘタフェのCKで、ブルーノ・ゴンサレスのヘディングシュートが前にいてジャンプしたセルヒオ・エスクデロの手に当たった。これはハンドか否か? 背中を向けていたエスクデロにはボールは見えていない。よって、手を使う意志がないことは明らかのように思える。「よってノーファウル」というのが、概ねこれまでの解釈だった。 が、今季から小さな変更があり、「手や腕が不当にスペースを埋めている場合もハンドとみなす」ことが強調され、審判に通達されていたのだ(2018年8月、スペイン連盟監修の審判向け指導文書より)。エスクデロの両手は肩より上に上がっていたが、これが不当にスペースを埋めたことにあたる。 刑法には「未必の故意」という言葉があり、酒癖が悪いことを知りながら包