たばこの賞味期限を改ざんして売っていたとして、警視庁生活経済課と深川署は4日、東京都江東区のたばこ販売店店主の男(77)を不正競争防止法違反(品質等の虚偽表示など)容疑で書類送検した。調べに対し男は「震災で品薄になるから売れると思った」と容疑を認めているという。 送検容疑は4月2~6日、マイルドセブンボックス20箱について賞味期限を示す「H23・3」という表示の「3」の部分を修正ペンで「8」に書き換え、このうち2箱を自動販売機で千葉県市川市の男性会社員(30)に販売したとしている。会社員が改ざんに気づき、通報した。 生活経済課によると、震災の影響で3月25日に日本たばこ産業(JT)から一時的な受注停止の通知があったため、店主は賞味期限が切れた在庫品の販売を計画。合計で2銘柄80箱について、賞味期限の3月を8月にしたり、1月を11月に改ざんする方法で、53箱を販売したという。【伊澤拓也】