トランプ米大統領は、激化する米中貿易摩擦の解決に向けた交渉を開始するためには、中国側からの接触が必要だとの見解を示した。 ホワイトハウスのレビット報道官は15日、トランプ氏が口述したという声明を読み上げ、「ボールは中国の側にある。中国はわれわれと取引を行う必要がある。われわれには彼らと取引を行う必要はない」と述べた。 さらに「中国と他の国との違いは、規模がはるか大きいということだけだ。そして中国はわれわれが持っているのと同じものを欲しがっている。つまり全ての国が欲しがっているものであり、それは米国の消費者だ。言い換えれば、彼らはわれわれのお金を必要としている」と続けた。 今回の発言は、米中両国が依然として強硬な姿勢を崩しておらず、対立に終わりが見えないことを示す動きだ。中国は米国が課した最大145%の関税への報復として、米ボーイング機の追加納入を一切受けないよう国内の航空会社に指示した。
