著者の荒木さんの前著は「世界『倒産』図鑑」というもので、この本は私も読んだことがありなかなか面白いものだと思いました。 しかし本書「はじめに」でも書かれているように、前著は売れ行きも良く読者の反応も多かったものの、どこか「他人事」のように考えられている傾向があったそうです。 やはり「倒産」というのはかなりの事なのでしょう。 「失敗」ということを貴重な教訓として活かしてもらいたいという意図がそれでは伝わらないということで、本書の「製品は失敗したが会社は生き残った」という例を解説することとしたそうです。 本書で取り上げられている失敗例は、いずれも世界的な大会社のものばかりです。 ただし有名な失敗もあるものの、あっという間に撤退したので聞いたことのないものもありました。 それでもその損失は大きなもので、普通の会社なら吹っ飛ぶほどのものもありそうです。 20の例が取り上げられています。 コカ・コー