与野党が逆転した1989年の参院選。社会党本部で当選者名の上に赤いバラを付ける社会党の土井たか子委員長=伊藤俊文撮影 55年体制下、自民党と共に2大政党の一翼を担った老舗政党が存続の危機にある。社民党は7月に予定される参院選次第では、公職選挙法上の「政党要件」を失う可能性がある。国会議員は現在2人のみ。ロシア軍のウクライナ侵攻で平和の意味が改めて問われる今、護憲政党のたいまつは引き継がれるのか。 「僕は元首相の片山哲氏をはじめ、刺殺された浅沼稲次郎氏、江田三郎氏ら歴代幹部とも付き合いました。皆立派な方々で、人材面でも自民党にひけを取らなかった」。そう語るのは戦後日本政治史の生き字引、政治評論家の森田実さん(89)だ。 1996年発足の社民党の前身、社会党は戦後間もない45年11月に結成された。47年には片山連立内閣が誕生。最盛期の50年代後半には衆参約250人を数える大所帯だった。
![特集ワイド:社民党、存続の危機 かつては「山が動いた」が… 小選挙区制と村山政権で衰退 | 毎日新聞](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/28e3bc7da8c51aa846b8e83fe7b9464eec841d11/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fcdn.mainichi.jp%2Fvol1%2F2022%2F06%2F02%2F20220602dde012010032000p%2F0c10.jpg%3F1)