ビートルズ、カルチャー・クラブ、T・レックス、おニャン子クラブにSMAP……古今東西191、一世を風靡した人気バンドの解散理由を全暴露、音楽ファン悶絶の名著が文庫に。刊行を記念して、各著者による文庫未収録のコラムを5日間連続で公開します! 『バンド臨終図巻 ビートルズからSMAPまで』 (速水健朗・円堂都司昭・栗原裕一郎・大山くまお・成松哲 著) 主要メンバーが抜けたんだからもう終わりだな、とファンが思っても、バンドというものはなかなか解散しない。往生際が悪い。メンバー交代を繰り返し、臨終のときを必死に先送りする。プログレッシブロックやハードロックはその典型であり、ジャンル内で個々のプレイヤーが複数のバンドを行き来するのが当たり前。流浪のドラマー、コージー・パウエルなど死ぬまでにいくつのバンドに所属したのか、数えるのも面倒くさい。プログレ村、ハードロック村という互助的な共同体全体が解散しな
![バンドが亡びそうで亡びないとき 円堂都司昭 『バンド臨終図巻 ビートルズからSMAPまで』 (速水健朗・円堂都司昭・栗原裕一郎・大山くまお・成松哲 著) | 特集 - 文藝春秋BOOKS](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/2db4787217d9d24ba14a74d2cc0f3214c01d6796/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fbooks.bunshun.jp%2Fmwimgs%2F3%2F7%2F-%2Fimg_374e618ba62fcf0c7c11ded2883451ea88851.jpg)