ブックマーク / realsound.jp (37)

  • ケンドリック・ラマーは『SUMMER SONIC 2023』で何を見せ、聴かせたのか ヒップホップの先頭で探求するラップの美学

    ケンドリック・ラマーは『SUMMER SONIC 2023』で何を見せ、聴かせたのか ヒップホップの先頭で探求するラップの美学 『SUMMER SONIC 2023』でケンドリック・ラマーが何を見せ、聴かせたのか。 ケンドリック・ラマーの『The Big Steppers Tour』を、通常のヒップホップコンサート、いや、一般的なライブと同列で考えるとかなり面らう。 バンドを隠したミニマムなステージセットとダンサーたちによるパフォーマンス、立ち位置やライティングまで完ぺきに計算した構成。彼の音楽になじみがない人が観たら、パフォーミングアートと見紛うかもしれない。だが、すべてはケンドリックのラップ、リリックの意味により焦点を当てて引き込むため。派手な演出に酔いしれて、声を上げてすっきりするのではなく、それまで聴き込んできた曲を改めて立体的に理解する体験なのだ。 稿は、8月20日、『SUM

    ケンドリック・ラマーは『SUMMER SONIC 2023』で何を見せ、聴かせたのか ヒップホップの先頭で探求するラップの美学
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    adorable 2023/08/28
  • 空前の『鬼滅の刃』現象 映画興行は「なりふりかまわない」新基準へ

    これまでマーベル・シネマティック・ユニバースの新作や、『ワイルド・スピード』などの人気シリーズの新作などが公開されると、例えば中国韓国の興行で日の初動成績の何十倍もの数字が出て驚かされることがあった。もちろん、日映画マーケットの規模自体が、今では中国韓国とは比較にならないほど小さくなってしまったこともあるのだが、それにしても「ここまでケタが違うのはどうしてなのか?」と思わずにはいられなかった。 2年前、ソウルに滞在していた週末、まだ日で公開されてない作品でも観ようとシネコンを訪れた時、その理由を目の当たりにすることとなった。ちょうどその週末は『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』の公開週だったのだが、12スクリーンを擁する大型シネコンに足を運ぶと、実に10スクリーンで同時に『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』を公開していたのだ。韓国にはスクリーンクォータ制度と

    空前の『鬼滅の刃』現象 映画興行は「なりふりかまわない」新基準へ
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    adorable 2020/11/18
    “『鬼滅の刃』の異常なシネコンのスクリーン割りには、「そっちがそのつもりなら、こっちだってもう配慮なんてしていられない」という本音が見え隠れしていた。” 「ムーラン」… 確かになぁ。
  • 『なめらかな世界と、その敵』伴名練が語る、SFの現在地「社会の激変でSFも期待されている」

    「2010年代、世界で最もSFを愛した作家。」 このキャッチコピーはいささか盛りすぎではないかと思う読者もいるだろう。だが、書を読めば、それは決して大げさではないことを実感できる。伴名練のSF短編小説集『なめらかな世界と、その敵』はそれだけの強度を持った一冊である。 発売に先駆け公開されたHayakawa Books & Magazines(β)のnoteの1万字メッセージの熱量の高さが話題となり、大森望をはじめとする評論家にも絶賛され、知る人ぞ知る存在だった伴名練の9年ぶりの単著は、SFファンを超えて多くの人々に届き、異例のヒットとなっている。もはや2019年を代表するSF小説と言っても過言ではないだろう。 一体、伴名練とは何者なのか、『なめらかな世界と、その敵』はどんななのか。著者に話を聞く機会を得た。氏が影響を受けた作品からSF論、そしてSFと現代社会との関わりまで幅広い話を聞く

    『なめらかな世界と、その敵』伴名練が語る、SFの現在地「社会の激変でSFも期待されている」
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    adorable 2019/11/11
  • 電気グルーヴが語る、楽曲制作の流儀「悲しみや怒りを無理やり同意させるのはカッコ悪い」

    3月1日、電気グルーヴがニューアルバム『TROPICAL LOVE』をリリースする。同作は、4年ぶりのオリジナルアルバムで、ゲストに夏木マリ、KenKen(RIZE、 Dragon Ash,、LIFE IS GROOVE)、トミタ栞らが参加した。 今回の制作にあたり、石野卓球とピエール瀧は3日間の合宿を行い、歌録り以外のほとんどを、Mac音楽制作ソフトGarageBandで作っていったという。そうして完成した『TROPICAL LOVE』は、電気グルーヴの“最高傑作”であると、以下のインタビューの中で石野卓球は語っている。2015年年末から2016年にかけて公開され、ファン以外からも大きな反響のあったドキュメンタリー映画『DENKI GROOVE THE MOVIE? 〜石野卓球とピエール瀧〜』を経た、今の電気グルーヴのモードとは。ふたりに話を訊いた。(編集部) 「間違いなく最高傑作だと

    電気グルーヴが語る、楽曲制作の流儀「悲しみや怒りを無理やり同意させるのはカッコ悪い」
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    adorable 2017/02/21
  • “解散”を迎えられたことは幸せなことでもあるーー『バンド臨終図巻』著者座談会

    『人間臨終図巻』(山田風太郎著)に倣い、1960年代から現在に至るまでのバンドやグループの解散の経緯をまとめた『バンド臨終図巻』。2010年の初版から6年経った2016年12月1日、文庫版『バンド臨終図巻 ビートルズからSMAPまで』が文藝春秋より刊行された。同書ではタイトル通りビートルズからSMAPまで、古今東西のバンド191組の解散エピソードを網羅。また、文庫化にあたり、時代の流れとともに変化した各バンド・グループの状況やエピソードが更新され、内容が一部再編纂されている。よって、新たに興味を持った読者はもちろん、単行をすでに読んだ読者も改めて楽しむことができるだろう。 今回当サイトでは、同書を執筆した速水健朗氏、円堂都司昭氏、栗原裕一郎氏、大山くまお氏、成松哲氏を迎えて座談会を行なった。現代における“解散”、バンドやグループの終わりとは何なのかを、著者5名が改めて語り合った。(編集部

    “解散”を迎えられたことは幸せなことでもあるーー『バンド臨終図巻』著者座談会
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    adorable 2017/01/05
    先日「いまこれ読んでるんだ」って友人に見せたら、パラ見しただけで「ちょっと買ってくる!」って書店に突進してったのには笑った。クレージーキャッツからSMAPまで。大変面白い本。一家に一冊、ぜひ!
  • 『君の名は。』『聲の形』『この世界の片隅に』ーー 最新アニメ映画の音楽、その傾向と問題点について

    実写映画の批評には実写映画の批評の方法があり、アニメ映画の批評にはアニメ映画の批評の方法がある。別に、どっちもやるのがいけないなんてことはないけれど、実写映画歴史やその批評体系を意識的にとらえてきた一人としては、アニメ映画の批評には迂闊に手を出そうとは思えない。そりゃあ、物語や状況を論じることはできるけど、それは厳密に言えば映画の批評ではないので。しかし、「映画音楽」に関してそれなりに一家言ある立場から、今年の夏以降に立て続けに公開された/されるいくつかの日のアニメ映画の「音楽の使い方」について、いろいろと思うところがたまってきてしまった。というわけで、ここでは「アニメ映画音楽」に焦点を絞って論考をすすめていきたい。 まず、なにはともあれ『君の名は。』である。夏前に試写で観たタイミングですっかり心を奪われ、大ヒット作になることも確信したが(もちろん、興収100億を超える国民的映画

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    adorable 2016/09/27
  • 松江哲明の『シン・ゴジラ』評:90年代末の“世界認識がグラグラする”映画を思い出した

    『シン・ゴジラ』を観て、まず最初に、僕が90年代末に感じていた“日映画の面白さ”を思い出しました。たとえば、押井守監督の『パトレイバー』や金子修介監督の『平成ガメラ』シリーズ、あるいは三池崇史監督の『DEAD OR ALIVE 犯罪者』とか『漂流街』などがそうだったんですけれど、誰かにおもねることなく、作り手が面白いと思うものを打ち出している感じがしたんですね。80年代は“洋画の時代”で、言ってみれば日映画は若者にとってダサいものだった。人情話や動物モノが多くて、僕も全然かっこいいとは思わなかったんです。でも、90年代に入ると、様々な制約がある中でもすごく面白いものを作る人達が出てきた。観客に媚びることなく、センスで観せる監督が出てきたんです。正直、観客を呼べていたかというと、そうではなかったんだけど。ただ、ここから新しい日映画が生まれるんじゃないか、という機運はあったんです。 とこ

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    adorable 2016/08/30
  • 初代ゴジラの“呪縛”から逃れた『シン・ゴジラ』 モルモット吉田が評する実写監督としての庵野秀明

    公開3週目を迎えても『シン・ゴジラ』の勢いは依然、衰えを見せない。IMAX、MX4D、通常上映と、毎回環境を変えて観ていたが、この原稿を理由にまた劇場に足を向けてしまった。高圧縮の情報量、現実の反映、オマージュ、トリヴィア、語られないまま終わった謎への解釈など、まるで20年前の『新世紀エヴァンゲリオン』テレビシリーズ放送終了後から翌年の劇場版公開にかけての熱狂が再現されているようだ−−と言っては言いすぎだろうか。いずれにせよ、繰り返し観ることで細部を語る魅力が増す作品であることは間違いあるまい。 マイナスをプラスにさせる庵野秀明のアレンジ ここでは、〈庵野秀明にとってのゴジラ〉から話を始めてみたい。というのも、特撮好きなエヴァの監督というイメージから誤解されがちだが、これまで庵野はウルトラマンほどの熱狂をゴジラには見せていなかったからだ。『シン・ゴジラ』の原点となる第1作の『ゴジラ』(54

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    adorable 2016/08/17
  • 映画は東京をどのように描いてきたか? 速水健朗が語る、東京と映画の不幸な関係

    ライター、ラジオのパーソナリティー、テレビのコメンテーターなど多くの分野で活躍、リアルサウンド映画部サイトオープン時からの寄稿者の一人でもある速水健朗氏が、この春に2冊のを上梓した。一つは単行『東京β: 更新され続ける都市の物語』(筑摩書房)。映画テレビドラマや小説やマンガといったフィクション作品において、これまで東京がどのように描かれてきたかを検証しながら、スリリングかつ、時にアクロバティックな視点で都市論を展開していく一冊だ。もう一つは、新書『東京どこに住む? 住所格差と人生格差』(朝日新書)。『東京β』が自由自在に過去と現在を行き来する「東京論」だとすると、こちらは東京の現在に焦点を絞ったその「実践編」と言うべき趣を持った一冊。いずれもいわゆる「映画」ではないが(特に『東京そこに住む?』にはその要素はまったくない)、東京に新たな視点を投げかけている点において、映画好きやドラマ

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    adorable 2016/06/06
  • 『おそ松さん』はTVアニメ復活の“のろし”となるか? 社会現象となった理由を徹底解剖

    TVアニメ界に「社会現象」と呼ぶことのできるギャグ作品が、久しぶりに現れた。赤塚不二夫の出世作となった、六つ子を主人公とした漫画「おそ松くん」三度目のアニメ化作品「おそ松さん」である。深夜アニメにも関わらず、女性ファンを中心にターゲット層を大きくはみ出し幅広い年代に認知され、現在も支持を拡大し続けている。なぜこのような昭和の香り漂う題材の作品が、短期間で爆発的な人気を得ることができたのだろうか。ここでは、その理由を徹底的に解明していきたい。 お蔵入りとなった第1話「復活!おそ松くん」の衝撃 新しくアニメ化が決定したことで、おそ松をはじめとする作中のキャラクターが、現代の視聴者に受け入れられるよう試行錯誤するというメタ的な展開が第1話の内容だ。六つ子やイヤミ、デカパン、ダヨーンなどといった往年の登場人物が、「ガチョーン」「お呼びでない」「シェー!」など昭和ギャグをかまして笑いを取ろうとする。

    『おそ松さん』はTVアニメ復活の“のろし”となるか? 社会現象となった理由を徹底解剖
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    adorable 2016/03/27
    結びの章には全面同意。オレが松に惹かれているのはまさにその箇所なので。
  • PLASTICS、結成40周年を記念し第1期シリーズDX・エディションを発売 CD未収録音源が特典に

    PLASTICSが、3月23日に<Deluxe Edition>としてリリースする『WELCOME PLASTICS』『ORIGATO PLASTICO』『WELCOME BACK』3作品の収録詳細と特典の内容を発表した。各作品は、PLASTICS結成40周年を記念し発売するもので、<Victor Deluxe Edition>第1期『TOKYO LOCAL CLASSICS』シリーズからのリリースだ。 『WELCOME PLASTICS』には、オリジナルアルバムの14曲に加え、アルバム未収録楽曲5曲のボーナストラックを収録。ディスク2には1976年に原宿シネマクラブにて開催したライブ音源と1980年の高田馬場BIG BOXでのラジオ公開収録音源をセットで収めている。ブックレットには、写真家の小暮徹氏による未発表写真と、同じく小暮氏の書き下ろしライナーノーツを掲載している。 『ORIGAT

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    adorable 2016/03/27
  • 『おそ松さん』エンディングテーマは広義のシティ・ポップ? 話題の楽曲を音楽的に検証

    VOICE by イヤミ feat.おそ松×カラ松×チョロ松×一松×十四松×トド松(cv.鈴村健一、櫻井孝宏、中村悠一、神谷浩史、福山潤、小野大輔、入野自由)『SIX SAME FACES ~今夜は最高!!!!!!~』 参考:2015年12月28日~2016年1月3日のCDシングル週間ランキング(2016年1月11日付)(ORICON STYLE) 2016年1月11日付の週間CDシングルランキングは、テレビ音楽特番が多い年末年始ならではのランキングで、昨年10月29日発売のCDから今年元旦発売のCDまでが混在する状態になりました。どうすんだよこれ……。 そんな中で今回取りあげたいのは、「VOICE by イヤミ feat.おそ松×カラ松×チョロ松×一松×十四松×トド松(cv.鈴村健一、櫻井孝宏、中村悠一、神谷浩史、福山潤、小野大輔、入野自由)」による『SIX SAME FACES 〜今

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    adorable 2016/01/14
  • 石野卓球とピエール瀧が明かす、電気グルーヴの四半世紀「『N.O.』は今歌っても恥ずかしくない」

    『DENKI GROOVE THE MOVIE?』 石野卓球とピエール瀧インタビュー 2015.12.21 17:30 テレビやラジオや各雑誌やウェブ等のメディア、それも朝のワイドショーや『SMAP×SMAP』にも出演するなど、ドキュメンタリー映画『DENKI GROOVE THE MOVIE? -石野卓球とピエール瀧-』の公開が、ファンを超えたスケールで注目を集めている電気グルーヴ。1989年の結成から2014年のフジ・ロック・フェスティバル出演&ライジング・サン・ロック・フェス出演&ツアー「塗糞祭」まで、25年分の膨大な映像を2時間弱にまとめて電気の歴史を描いたのは、『モテキ』『バクマン。』などのヒット作も、『恋の渦』のようなカルトな傑作も同時に生みつつ活躍中の「東洋一メジャーとアンダーグラウンドの境目のない監督」大根仁。電気に出会ったことで自分の人生が変わってしまったことを自覚してい

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    adorable 2015/12/22
  • 町田康が証言する80年代ロックの勃興期:関西パンクの熱気とINU『メシ喰うな!』誕生秘話

    80年代の邦楽ロックカルチャーについて、当時のメディアを手がけたキーマンや、その時期に青春をすごしたミュージシャンたちのインタビュー証言を中心に、各シーンに詳しい音楽ライターから寄稿されたレビューも収録したムック『私たちが熱狂した 80年代ジャパニーズロック』が、12月14日に辰巳出版より発刊される。 インタビュー企画には、仲井戸麗市(RCサクセション)、町田康やケラリーノ・サンドロヴィッチ、梶原徹也(ex.ザ・ブルーハーツ)、寺田恵子(SHOW-YA) 、杏子といったミュージシャンのほか、田口トモロヲ、角田光代などの文化人、さらには森川欣信(オフィス オーガスタ代表取締役)、道下善之(ソニー・ミュージックアーティスツ)などの音楽業界関係者が登場。同書の編集を担当したのは、リアルサウンド編集部のある株式会社blueprintで、小野島大や中込智子、兵庫慎司、市川哲史、ふくりゅう、冬将軍と

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    adorable 2015/12/13
  • アイドリング!!!メンバーがフジテレビへの不満吐露 大川藍「他局でも使ってもらえない」

    アイドリング!!! 『SINGLE COLLECTIONグ!!! -LIMITED EDITION-』 10月3日放送の『めちゃ×2イケてるッ!~しれっと19周年なんで目指せ問題ゼロSP~』(フジテレビ系)に、アイドリング!!!の朝日奈央・大川藍・酒井瞳・横山ルリカが出演。10月31日をもって全員卒業する同グループについての不満を明かした。 4人が出演したコーナーは、フジテレビに恨みを持つ芸能人がその体験を明かす「当にあったフジ縛霊の怖い話」。藤崎マーケットやトミドコロなどが次々とエピソードを語るなか、スタジオの立ちトークに朝日・大川・酒井・横山が登場。 まずは大川が「私たち、フジテレビイチ押しのアイドルグループなんですけど、10月31日にみんな卒業……というかクビになるんです!」と悲痛な叫びを上げると、続けて「フジテレビが押してくれないし、他の局でも使ってもらえなかった」と、グループが

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    adorable 2015/10/05
  • パスピエが提示する、リズムの“新モード”とは?「『四つ打ちの中で新たな解釈を生み出さないと』と危機感が生まれた」

    パスピエが提示する、リズムの“新モード”とは?「『四つ打ちの中で新たな解釈を生み出さないと』と危機感が生まれた」 パスピエが、9月9日にメジャー3rdアルバム『娑婆ラバ』をリリースした。同作はアニメ『境界のRINNE』(NHK系)のオープニング・エンディングにそれぞれ起用されたシングル表題曲「トキノワ」「裏の裏」など12曲を収録。バンド全体がさらにビルドアップされていることを感じさせるバラエティに富んだ内容に仕上がっている。 リアルサウンドではこれまで、バンドの中心人物・キーボードの成田ハネダと、パスピエの特徴の一つであるアートワークや歌詞を手がけるボーカルの大胡田なつきに話を訊いてきたが、今回はメンバー全員にインタビューを行なった。パスピエが同作で挑戦したことや、5人それぞれが思う“パスピエらしさ”、バンドが向き合ったストレートな表現について、存分に語ってもらった。 「結局のところ、この

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    adorable 2015/09/14
  • 米国で映画のテレビドラマ化が相次ぐ背景とは? 9月から『マイノリティ・リポート』も放送開始

    近年は、とりわけ有名映画テレビドラマ化が相次いでいる。「サイコ」の前日談を描いた「ベイツ・モーテル」、レクター博士の若き日を描いた「HANNIBAL/ハンニバル」、コーエン兄弟の「ファーゴ」をベースにした「FARGO/ファーゴ」など、枚挙にいとまがない。先日もデンゼル・ワシントンがオスカーを受賞した サスペンス・アクション「トレーニング デイ」のテレビドラマ化が発表され、9月から放送開始の新番組としてSFサスペンス「マイノリティ・リポート」のドラマ版が注目を集めている。その背景にある事情とは何なのか。 そもそもアメリカテレビドラマは、放送権、DVDリリース、動画配信を含めてワールドワイドにセールスを展開することを常に視野に入れているので、国際的に知名度が高いヒット映画の知名度を利用することは常套手段だ。加えて、00年代以降、映画界のビッグネームが次々とテレビ業界に格的になったことは、

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    adorable 2015/08/31
  • 菊地成孔が見通す、音楽映画の未来「愛や希望だけじゃない、ダークサイドを描く作品が増えていく」

    音楽家・文筆家の菊地成孔音楽映画について語るロングインタビュー後編。前編では、この10年の音楽映画音楽の価値が肯定的に描かれ、人々に「生きる希望」や「愛」を与えるものとして機能してきたが、今は曲がり角に入ったという指摘があった。人を狂気に誘うなど音楽のダークサイドを描いたり、音楽そのものの扱いが今までとは異なる作品が増えてきたという。年度のトニー賞(アメリカの演劇/ミュージカル界で最も権威のある賞)の受賞作からも同様の変化が見てとれるようだ。変わりゆく音楽映画の現状を解説してもらうとともに、今後の可能性や期待することを訊いた。 前編:【菊地成孔が語る、音楽映画の幸福な10年間「ポップミュージックの力が再び輝き始めた」】 『セッション』の新奇性とは この10年、映画の素材として音楽の価値は肯定的に扱われてきました。それは子どもや動物の物語が感動的に描かれるのと同じで、音楽は性善説的に強

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    adorable 2015/08/01
  • 菊地成孔が語る、音楽映画の幸福な10年間「ポップミュージックの力が再び輝き始めた」

    音楽家・文筆家であり、独特な語り口の映画批評でも高い支持を得る菊地成孔。自身のブログや雑誌、『菊地成孔の粋な夜電波』(TBSラジオ系列)での語りも注目されるなか、今年は音楽の観点から映画を語った自著『ユングのサウンドトラック 菊地成孔映画映画音楽』(イースト・プレス/2010年)の文庫版や第二弾の発売も決定している。音楽映画を追い続けてきた菊地によると、この10年間は劇映画/ドキュメンタリーを問わず秀作が多数登場する“幸福な時代”であったという。その背景には一体何があるのか? 「リアルサウンド映画部」のスタートを機に、今回ロングインタビューを敢行した。前編では、音楽映画の潮流や、転機だと感じられた作品、音楽映画が社会にもたらす影響まで、じっくりと語ってもらった。 21世紀に入って突然訪れた、音楽とドキュメンタリー映画の蜜月 この10年は音楽映画の黄金期と言っていいと思います。劇映画

    菊地成孔が語る、音楽映画の幸福な10年間「ポップミュージックの力が再び輝き始めた」
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    adorable 2015/07/26
  • 作詞家・松本隆が日本の音楽に残してきた功績 『風街レジェンド2015』の意義を読み解く

    作詞家・松隆の作詞活動 45周年を記念したオフィシャルプロジェクト「風街レジェンド2015」公演が、8月21日と22日に東京・国際フォーラム ホールAで開催される。 松隆は20歳のとき、細野晴臣、大瀧詠一、鈴木茂とともに“はっぴいえんど”を結成し、ドラムと作詞を担当。「日語のロック」の一つの雛形を提示し、その後の日のポピュラー音楽に多大な影響を及ぼした。はっぴいえんど解散後は作詞に専念し、膨大な数のヒット曲を制作。寺尾聡「ルビーの指輪」や松田聖子「赤いスイートピー」などを手がけ、歌謡曲黄金時代を築いた。90年代以降は、若い世代とのコラボレーションも盛んに行い、00年代には自らのレーベルを設立、新人バンドを発掘するなどの音楽プロデュースも積極的に行ってきた。 今回の公演に先立って、6月24日にはトリビュートアルバム『風街であひませう』がリリースされる。総合サウンドプロデューサーに鈴木

    作詞家・松本隆が日本の音楽に残してきた功績 『風街レジェンド2015』の意義を読み解く
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    adorable 2015/05/17