映画やドラマのシーンには全て意味があると聞いたことあるが、そこに登場する食べ物にもちゃんと意味があるようだ。 例えば、菓子折りに賄賂を忍ばせて商人と役人が悪い笑顔を浮かべるシーン。 張り込み中の刑事があんぱんと牛乳を手にしているシーン。はたまた、失恋した女性がケーキをやけ食いするシーンなんていうのもある。 この3つのシーンは誰でも目にしたことがあるはずだ。もはや定番ともいえるほど繰り返し使われているのは、これらを登場させることで物語の状況を、みている私たちに伝えてくれるかららしい。このような物語中の“食べ物が出てくるシーン”とその意味を探っているのが『ゴロツキはいつも食卓を襲う』という本だ。 この本によると、賄賂を菓子折りに忍ばせるのは、甘いお菓子には“抗いがたい誘惑、我慢できない欲望”といったアイコン付けがされているから。張り込み中の刑事の食事があんぱんと牛乳なのは、携帯食として張り込み