【写真劇場】ベネズエラ・ボリバル共和国 地下資源が守ってきた地上の「宝」 (1/3ページ) 2009.10.23 17:32 【写真劇場】カマイナ湖に滝となって注ぐカラオ川の水流。背景には断崖(だんがい)絶壁のテプイがそびえる=ベネズエラ・ボリバル州のカナイマ国立公園(石毛紀行撮影) 南米アンデス山脈の北端に位置するベネズエラ・ボリバル共和国は「遺(のこ)された自然」の宝庫だ。世界第6位の産出量を誇る石油をはじめ、天然ガス、鉄鉱石、ボーキサイト、金、ダイヤモンドといった地下の資源に恵まれる。過去、多くの人たちがこれらに目を奪われ続けたことで、カリブ海の青とアマゾンの緑に象徴される地上の大自然が、手付かずのまま遺されることになった。地下の豊かさが地上の「宝」を守り育てたのだ。 ■シーン1 ベネズエラの国土の16%は、国立公園や自然遺跡といった自然保護区に指定されている。森とサバンナが交互に