ロンドンオリンピックが、いよいよ開幕した。 日本時間の7月28日午前5時(英国時間27日午後9時)から盛大に行われた開会式は世界中から注目を集めた。8月12日まで繰り広げられる数々の競技は、「世界最大のスポーツの祭典」の名に相応しい名勝負を生むことになりそうだ。 オリンピックは、電機業界にとっても大きなイベントであり、テレビやレコーダーの売れ行きに大きな影響を及ぼす。それは、業界で「オリンピック商戦」という言葉が使われていることからも明らかだ。 だが、そのオリンピック商戦が今年は不振だ。 業界団体である電子情報技術産業協会(JEITA)が発表した2012年6月の薄型テレビの出荷台数は前年同月比81.3%減の55万7000台と、前年の約2割の販売数量にとどまっている。昨年7月の地上デジタル放送移行直前の駆け込み需要に沸いた前年実績を大きく下回る格好だ。 実際、量販店店頭のテレビ売り場は、人が