農林水産省は、東京電力福島第一原子力発電所の事故を受け、平成23年度からスギ雄花に含まれる放射性セシウム濃度の調査を実施しています。この度、平成26年度の調査結果を取りまとめました。 その結果、今年度調査した各地点の値を同一地点の平成23年度の値と全体的に比較すると、平成26年度は平成23年度の1割程度に濃度が低下していました。 1.調査の経緯 農林水産省では、森林に降下した放射性物質が、スギ花粉の飛散により再拡散し、人がそれを吸収することによる影響を把握するため、平成23年度からスギ雄花に含まれる放射性セシウム濃度の調査を継続して実施しています。 平成26年度においても、独立行政法人 森林総合研究所(以下「森林総研」という。)と連携し、今季のスギ花粉の放射性セシウム濃度をスギ雄花から推定する調査を実施しました。 2.調査の内容 (1)調査箇所 福島県内で、平成25年度と同じ24地点につい