静岡県袋井市で米農家を営む佐野文菜(あやな)さん(35)は、母親の病死をきっかけに9年前に看護師から米農家に転身した。そこで気づいたのは、道路や住宅などに転用され、農地が減っていることだった。幼い頃から親しんだ田園風景が次々と開発されることに危機感を持った佐野さんは、市内で農業を営む女性たちを集めて「袋井農業女子」を結成した。 日本の農地は、この60年で29%も減っている。この現実を打開するために立ち上がった農業女子たちの取り組みを見た。 ●進む農地開発、遠ざかる農家 佐野さん、古川さんの耕作地(静岡県袋井市) 「隣の農家の田んぼが道路になってしまう」。佐野さんがそんな話を聞きつけたのは、2年前のことだ。市が進める道路開発に自身の農地が対象となった古川和正さん(49)はこう語る。 「市から道路を作ることになったと連絡があった。代替地を用意すると言われたが、どこになるのかもはっきりしていない
アイスランド沖の北大西洋が波立つ様子=2020年3月/Daniele Orsi/REDA&CO/Universal Images Group/Getty Images (CNN) 大西洋の海水が表層で北上し、深層で南下する大西洋子午面循環(AMOC)は既に崩壊に向かっている可能性がある――。そんな新たな報告が発表された。AMOCの崩壊は海面上昇や世界の気象に深刻な影響を及ぼし、各地で気温の急激な低下や上昇をもたらす可能性があるという。 米科学誌サイエンス・アドバンシズに9日発表された研究結果によると、研究チームは極めて複雑で高価な計算システムを使用し、AMOC崩壊の予兆を捉える指標(EWS)を検出する新たな方法を発見した。 AMOCは巨大な地球規模のベルトコンベアのような働きをしている。AMOCが熱帯地域の暖かい海水を遠く北大西洋まで運ぶと、海水はそこで冷却されて塩分濃度が高まり、海中深く
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く