スーパーなどで売られているパンやカップ麺の原材料欄に「国内製造」という表示をこの2、3年、よく見かけるようになった。それを見て国産と思い購入する消費者もいるようだが、実は多くの場合、主原料は外国産だ。消費者を惑わせ、さらには日本の食料自給率に悪影響を及ぼしかねないとして、制度の見直しを求める声が上がっている。 700人が参加、国会議員も耳を傾ける5月28日、衆議院第一議員会館内の大会議室で「輸入原料で『国内製造』って何?正しい食品表示を求める市民の集い」と題したシンポジウムが開かれた。関係者によると、オンラインも含めた参加者は約700人。この問題に対する関心の高さをうかがわせた。各党の国会議員も顔を出し、専門家の説明や消費者らの不満や不安の声に耳を傾けた。 主催した市民グループ「食品表示問題ネットワーク」の原英二氏は、国内製造表示の問題点を詳しく解説した上で、同表示は「消費者の『選ぶ権利』