昨年8月にレバノンの首都ベイルートで起きた大規模爆発で、爆発に伴う空気の振動が高度300キロ・メートルの宇宙空間にまで達していたと、北海道大などの研究チームが発表した。上空の大気を観測した結果、原爆や核実験を除くと、人為的な爆発では過去最大級の規模とみられるといい、論文が英科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」に掲載された。 昨年8月にレバノンの首都ベイルートで起きた爆発の後に立ち上る煙(ロイター) ベイルートの港で発生した爆発では、200人以上の死者が出た。倉庫に放置された大量の硝酸アンモニウムへの引火が原因とみられている。 北海道大の日置(へき)幸介教授(地球物理学)らは、地震や爆発に伴う空気の振動で、地球上空の電離層にある電子の密度が激しく変わる現象に着目。人工衛星から届く電波を利用し、ベイルート上空の電離層の乱れを調べた。 その結果、爆発から約10分後、高度300キロ・メートルで
イチゴやマンゴーの花から花へ、せっせと飛び交う小さな虫。果物農園で見られるミツバチの授粉の光景だ。……と思いきや、ちょっと姿が違う。ミツバチ不足を補う新たな選択肢として、ハエを利用する農家が増えている。清潔で人の役に立つ「働きバエ」が、嫌われ者のイメージを覆すかもしれない。 衛生的に飼育 売りは清潔さ 岡山市郊外の倉庫にずらりと並ぶ大型冷蔵庫サイズの培養器。内部の温度は25度に保たれ、緑色の金属光沢を持つ「ヒロズキンバエ」、いわゆる銀蠅(ぎんばえ)が飼育ケースで羽音を立てる。授粉用のハエを育てる岡山大発のベンチャー企業「ジャパンマゴットカンパニー」の設備だ。 ハエに不潔なイメージがあるのは、動物の死骸やフンをエサにしており、病原体の「運び屋」になるためだ。だが、クリーンな環境で育てれば問題はない。 同社は、食肉やドッグフード、砂糖水を与えて衛生的に飼育した「ビーフライ」を、1000匹入り税
【読売新聞】 新型コロナウイルスで5人以上の感染者が出たクラスター(感染集団)は昨年12月以降、全国で807件見つかり、飲食関連が2割を占めたことが東北大の押谷仁教授の解析でわかった。報道された情報を基に、厚生労働省が作ったデータベ
レタスの苗を並べる平山さん(右)ら レタスの水耕栽培を手がける農業法人で、従業員が全員女性の「ウーマンメイク」(国東市)が、女性雇用のモデルケースとして注目を集めている。女性が働きやすい環境を整え、売り上げも順調に拡大。関係者は「女性の能力を生かした合理的な経営」と評価する。 おそろいのポロシャツを着た5人の女性が、ビニールハウスで収穫作業を進めていた。土から引き抜くのではなく、発泡スチロール製の苗床パネルを持ち上げるだけ。予定した約2000個の収穫は約10分で終わった。従業員の小原千代子さん(68)は「あっという間でしょう。力はいりません」と笑顔を見せた。 妊娠を機に、別府市の化粧品会社を辞めた平山亜美さん(32)が、「子育て中の女性でも働ける職場をつくりたい」と2015年に創業した。農業を選んだのは、退職後に野菜の水耕栽培を行う国東市の農家と出会ったのがきっかけ。水耕栽培なら土で汚れに
府と近畿大学は、女子学生たちが農業の魅力を伝える「#突撃!農女ライタープロジェクト」を始めた。府のホームページやSNSを通じ、若者目線で感じた府内の農業や農空間の魅力を発信する計画で、11月下旬から投稿を開始。府は「若者らしい視点でまとめた力作。多くの人に見てほしい」と力を込める。(行田航) 農林水産省の2018年のデータによると、府内の農業産出額は全国46位ながら、春菊やふき、いちじく、ぶどうなどは産出額で全国上位を誇る。 農業振興の一環として、府は17年度から農家と大学生が共同で取り組む「アグリキャンパスプロジェクト」をスタートさせた。これまで、府立大生が地元農家と協力して千早赤阪村の「下赤阪の棚田」をPRしたり、大阪観光大生が貝塚市の農業体験者数を増やすための課題を検討したり、様々な取り組みが行われてきた。 今回の「農女ライター」は、農業の楽しさや農家のライフスタイルを学生が発信する
【読売新聞】 野菜の価格が大きく下落している。天候に恵まれ、生育が順調だったことに加え、新型コロナウイルスの感染拡大により外食需要が低迷していることが背景にある。家計にとっては朗報だが、生産者は頭を抱えている。500玉無料配布 東京
狙った遺伝子を改変する「ゲノム編集技術」を、人の受精卵に対して試みたところ、約半数で遺伝子を含む染色体に大きな異常が生じたと、米コロンビア大などの研究チームが発表した。受精卵のゲノム編集は、重い遺伝病の根本治療につながる可能性があるが、安全性への懸念を改めて突きつけた結果といえる。成果は米科学誌セルに掲載された。 チームは、失明を起こす遺伝子変異を持つ精子と、変異を修復するために必要な酵素などを、正常な卵子約70個に注入し、受精させた。受精卵の約半数は狙った通りに変異が修復されたが、残りは精子由来の染色体が消失したり、一部が欠けたりしたという。受精卵は子宮には移植していない。 実験で利用したゲノム編集技術「クリスパー・キャス9」は、遺伝子改変が効率的に行えるとして、今年のノーベル化学賞の授賞テーマとなった。農水産物の改良などに広く使われている。 一方、中国の研究者が2018年、人の受精卵に
GPSを使用した自動操舵トラクターの試験運転を見守る農業者ら(11日、大田原市で) 大田原市荒井町島地区の水田で今月11日、先進技術を駆使した「スマート農業」の推進に向けた研修会が行われた。県は現在、スマート農業の普及を図るが、背景にあるのは農業者の高齢化。コスト面など課題は多いが、県は将来の担い手の減少を見据え、作業の効率化などが図れるスマート農業の普及に力を入れていく方針だ。 県那須農業振興事務所の主催で、同事務所がこうした研修会を開いたのは初めて。全地球測位システム(GPS)を搭載したトラクターの自動操舵(そうだ)の実演や、「農道ターン」と呼ばれる、どこからでも水田に出入りできる工法の紹介などが行われ、大田原市や那須塩原市、那須町の農業者ら約120人が見守った。 同農業振興事務所の担当者は「農道ターンができる耕地は効率よく移動ができるため、作業の効率化が図れる。機器の自動化が進めば、
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