信州大農学部(南箕輪村)の敷地内にある家畜を快適な環境で飼育する「アニマルウェルフェア(動物福祉)」の研究施設で育てた鶏肉の販売が3日、同学部で始まった。
信州大農学部(南箕輪村)の敷地内にある家畜を快適な環境で飼育する「アニマルウェルフェア(動物福祉)」の研究施設で育てた鶏肉の販売が3日、同学部で始まった。
県と信州大農学部(上伊那郡南箕輪村)の教授らが3日、県庁で記者会見し、信州の伝統食の野沢菜やそば、みそ、甘酒の健康効果などに関する研究成果を発表した。
31日午後4時20分ごろ、伊那市西箕輪大萱の民家で「女性が熊に襲われ、顔をけがしている」と、目撃情報を受けて付近を警戒中だった猟友会員が119番通報した。住民の無職薮原朝子さん(79)が顔を複雑骨折する重傷を負い、市内の病院に搬送された。熊は見つかっておらず、伊那署などが捜している。 同署によると、薮原さんは自宅敷地で灯油を容器に移す作業をしていた。付近は住宅街で、信州大農学部や伊那養護学校に近い。パトカーで付近を巡回し、注意を呼び掛けた。 市によると、この日の熊の目撃は3件。午前1時半に同市中央の伊那公民館近く、午前4時に同市御園の新水神橋近く、午後4時前に同市西箕輪であった。成獣と見られる大型の熊だったとの情報もある。最初の2件は天竜川近くで、3件目は天竜川支流の大清水川沿い。もし同一なら、移動した可能性もある。 市耕地林務課によると、市内の熊の目撃は今年約30件と例年並み。今回より前
松本市安曇の北アルプス上高地にある小梨平キャンプ場で熊に襲われけがをした都内の50代女性が13日、信濃毎日新聞の取材に応じ「一瞬でテントが引き裂かれ、脚も引っかかれた。恐怖で痛みすら感じなかった」などと当時の状況を語った。食料はビニール袋などに入れた上でテント内に保管していた。「テント内に食料があると熊が学習しているようだ」と指摘し、対策の必要性を訴えた。 女性は8日、仲間と2泊3日の予定で訪れ、いくつものテントが並ぶ中、1人用テントを設営。夜11時半ごろに突然、テントが強烈な力で引っ張られ、目を覚ました。何が起きているか分からず「助けて」と叫んだが、テントごと15メートルほど引きずられた。 熊の大きな影が立ち上がるのがテント内から見え、一瞬のうちにテントが引き裂かれた。うめき声の後に、熊の手が右膝に振り下ろされた。近くのトイレに逃げ込んだ。 間もなくトイレに来た男性に助けを求め、巡回中の
本格的なキノコのシーズンを前に、夏の県産マツタケの出荷量が伸びている。国際自然保護連合のレッドリストで絶滅危惧種に指定されたことが話題となる中、青果卸の長野県連合青果(上田市)によると、少なくとも過去10年で最も多い。夏のマツタケは「早松(さまつ)」とも呼ばれ、一般的に少量で出回りにくいが、今季は既に前年同期の100倍以上の約80キロを出荷している。 同社によると、7月17日からマツタケが入り始め、最も多い日で約20キロ出荷した。4日は約6キロを入荷し、約200グラムある大ぶりなものもあった。収穫量は県内全域で増えているとみられるが、同社が出荷するマツタケは上田市真田、武石地域、長和町、坂城町産が8割を占める。昨年の出荷量は7〜8月で計約600グラムだった。 連合青果担当者は、出荷量が多い要因を「7月に続いた雨と暑すぎない気候が生育条件と合ったのではないか」と予測。夏のマツタケは旬の秋より
東京・原宿の自社店舗やウェブサイトでアクセサリーを販売する貴金属業の銀時(ぎんとき)(松本市)は、新型コロナウイルスの関連業務に尽力している医療従事者への感謝を伝えようと、マスクに着けるアクセサリーを発売した。感謝を示す英語のメッセージを刻み、売り上げの一部を医療支援の基金に贈る。 銀時の従業員鈴木結香さん(35)がデザイン。銀製で病院の建物の形をしており、縦1センチ、横1・5センチ、重さ2グラム。医療従事者を示す「HEALTHCAREWORKERS」と、「ThankYou」の文字を刻んだ。 銀とイエローゴールド、ピンクゴールドの3色。ピンでマスクの上部に挟んだり、上着のポケットなどに着けたりする。1個4200円(税別)。山梨県の提携工場で加工している。 社長の高橋育子さん(50)は身内に看護師がいて、医療従事者への中傷や差別に胸を痛めていた。「着けることで支援や感謝の気持ちが伝わり、おし
国立天文台(本部・東京)が所有し、2015年に名古屋大学が運用を引き継いだ同天文台野辺山宇宙電波観測所(南牧村)の太陽観測専門電波望遠鏡「ヘリオグラフ」を使った観測が設備の老朽化のため3月末で終了する。同天文台は、ヘリオグラフのある土地の一部は信州大(本部・松本市)から借りているとし、協定に基づき施設の一部は20年度中に撤去する―と説明。南牧村は、多数の小型パラボラアンテナが整然と並ぶ景観を観光資源として残したい考えだが、先行きは不透明だ。 ヘリオグラフは1992年に完成し、直径80センチのアンテナ84基で構成。信大が所有する土地の南北方向に220メートル、同天文台が所有する土地の東西方向に490メートルの「逆丁字形」に並ぶ。各アンテナを連携させることで直径500メートルの電波望遠鏡並みの観測データと、太陽の電波の分布を示した詳細な「電波画像」を得ることができるという。 同天文台は設備の老
議論のきっかけは、2018年に和牛の受精卵や精子が中国に持ち出された事件だった。 農林水産省の有識者会議が、遺伝資源は貴重な知的財産だと強調する中間報告をまとめた。 肉の品質を高めた家畜遺伝子の流出を防ぐため、政府は今国会に転売や輸出の差し止めを可能にする新法を提出する方針だ。 知的財産権の保護強化は植物でも進む。ブドウのシャインマスカットなど日本で開発した品種が持ち出され、海外で生産される例が増えたからだ。種苗法改正案も今国会で審議予定になっている。 環太平洋連携協定(TPP)が18年に発効し、日米貿易協定も今年発効した。農産物市場のグローバル化に拍車が掛かる。 知財保護の重要性は否定しようがない。生命の根幹である遺伝資源に収益の源泉を求める動きは、ますます盛んになっていく。 その流れと向き合うとき、考えておきたいことがある。 <せめぎ合いの歴史> 遺伝資源は長く、「人類共通の遺産」と考
アリが花の送粉(花粉の媒介)に関わったソバは、関わらなかったソバと比べて結実率が1・5倍ほど高い傾向にあることが6日までに、東京大大学院の研究室が上伊那郡飯島町で行った調査の速報値で分かった。ソバは主にハチやアブ、チョウが送粉するとされてきただけに、意外なアリの仕事ぶりに県内の農業関係者らも興味津々。研究室は実際の生産に生かせるかどうか、さらに調査、研究を進める。 調査は生物多様性科学研究室が昨年6月に4カ所、同9月に5カ所の畑で行った。それぞれで、受粉前に粘着性スプレーを根元に吹き掛け、アリが花まで上れないようにして他の昆虫の送粉しか期待できなくした6株と、手を加えない12株とを比較。受粉しなかった花と結実した花を数え、結実率を算出した。 速報値ではいずれも、手を加えなかった株の結実率が平均3割ほどだったのに対し、アリが花まで上れないようにした株は同2割ほどだった。 同研究室の宮下直(た
水槽の中で糸を吐くヒゲナガカワトビケラ。糸は「トビケラシルク」として研究されている トビケラシルクから作ったフィルム。再生医療の足場の材料として期待がかかる 信州大繊維学部(上田市)の野村隆臣准教授(44)=分子生物学=と大学院修士課程2年の桜井千晶さん(24)らの研究グループが、ヒゲナガカワトビケラの幼虫が吐く糸の成分が失われた組織や臓器を新たに作り出す再生医療の材料として有効な可能性を秘めていることを2日までに突き止めた。幼虫は河川に生息する水生昆虫で、つくだ煮が伊那谷の珍味と知られる「ざざ虫」の一種。研究グループは、軟骨などの再生医療への活用を目指しており、「信州でなじみのあるざざ虫が役立つ可能性があることに期待してほしい」(桜井さん)としている。 再生医療には、人工多能性幹細胞(iPS細胞)や胚性幹細胞(ES細胞)などの細胞と培養液、細胞の接着や増殖の足場(土台)となる材料が必要と
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く