記事一覧 昔、若狭湾はサバの海だった。大群が… (2016年3月4日午前7時20分) 昔、若狭湾はサバの海だった。大群が押し寄せ、高浜町の海岸にまで打ち上がった。海面は真っ白になるほど波立った。漁師はそれを「シラガキ」と呼んで喜んだ▼「若狭の漁師、四季の魚ぐらし」(草思社)の一節だ。そんな情景も、著者の故貝井春治郎さんが漁師になる前、戦後の数年間で消え去った▼中学を出て大敷き網の仕事を3年ほどやりサバ漁船に乗り組んだ頃には漁獲は落ちた。船はサバの群れを追って日本海を転々とし、北海道まで出掛けていった▼十代だった貝井さんは絵を描くのが大好きだった。漁の合間に炊事、洗濯、買い物と雑用に追われながら、各港で画架を引っ張り出した。「漁師画家」と呼ばれたゆえんである▼「僕の絵は体で描くんや。漁師の太い腕をぶっつけるようにして描く」。画面の中の漁師たちは口元を引き結び、全身に力をみなぎらせている。魚も
記事一覧 発達障害、母の腸内細菌減影響か 脳の発達異常と関連性示唆、福井大 (2016年1月21日午前7時10分) 研究成果を説明する栃谷史郎特命助教=福井県永平寺町の福井大学松岡キャンパス 福井大学の研究チームは20日、腸内細菌が少ない母親から生まれた子どもに発達障害が現れる可能性があることを妊娠マウスの実験で示したと発表した。米オンライン科学誌プロスワンに論文が掲載される。母体の腸内環境悪化と子どもの脳の発達異常について関連性を示唆する内容で、仕組みの解明や予防につながる成果と期待される。 研究チームは、福井大子どものこころの発達研究センターの栃谷史郎特命助教、松崎秀夫教授ら。母子の健康に影響を与えるとされる腸内細菌に着目した。栃谷特命助教は「発達障害の原因はさまざまあり、母親の腸内細菌の減少、バランスの乱れはあくまでリスクの一つ。妊娠、出産の時期にヨーグルトなどで腸内環境を整えるこ
記事一覧 カニ殻肥料で作ったお米の味は? 越前町で試食会「甘い」と高評価 (2015年10月21日午後5時20分) 新米を食べ比べる生産者ら=19日、福井県越前町内郡の県丹南農林総合事務所丹生分庁舎 カニ殻と微生物を活用した稲作に取り組む「丹生の里山米生産会」は19日、福井県越前町内郡の県丹南農林総合事務所丹生分庁舎で、収穫したばかりの新米の試食会を開いた。農家は互いの米を食べ比べて意見を出し合い、出来を確認した。 越前町内の農家5人でつくる同会は2年前から、カニ殻と微生物を組み合わせた土壌作りの研究に取り組む福井工大環境情報学部の草桶秀夫教授に協力して稲作を行っている。今年は約5ヘクタールの田んぼで実施。100平方メートル当たり0・5キロのカニ殻の粉末と微生物0・5リットルを、田植え前の苗と、穂が出る1カ月前ごろの2回散布した。 今年は雨が多く粒は小さめだったが、おいしさの目安「味度
記事一覧 ボクサー引退後は福井で農業を 元世界王者清水智信県議が提案 (2015年8月11日午後5時25分) ボクサー引退後の福井での就農を提案する清水県議(右)=10日、東京都文京区のJBC ボクシング元世界王者の清水智信福井県議は10日、日本ボクシングコミッション(JBC)と東日本ボクシング協会を訪れ、引退した選手のセカンドキャリア(第二の人生)の選択肢として「福井での農業」を提案した。本県のU・Iターン政策や充実した就農支援制度をアピールし「引退後は幸福度日本一の福井で暮らしてほしい」と呼び掛けた。 東京都文京区のJBC本部では、秋山弘志理事長らと面会。清水氏は「現役時代は引退後のことを考える余裕はなかったが、漠然とした不安はあった」と振り返り「ボクサーは体力もあるし忍耐力も強く、農業に適していると思う。他県に比べ受け入れ態勢が整っている福井で、多くの人に就農してもらえるよう協力を
記事一覧 福井大学准教授が院生の女性殺害 福井県警勝山署など、容疑で逮捕 (2015年3月14日午前9時31分) 殺人容疑で逮捕された福井大准教授の前園泰徳容疑者 大学院生の女性を殺害したとして、福井県警勝山署などは14日、殺人の疑いで同県勝山市、福井大教職大学院准教授の前園泰徳容疑者(42)を逮捕した。 逮捕容疑は勝山市本町、大学院生菅原みわさん(25)を殺害した疑い。 12日に「事故を起こした女性を病院に搬送している」と110番があり、県警が捜査を進めた結果、殺人事件と断定した。 前園容疑者は福井大学大学院・教職大学院の特命准教授。赤トンボの研究で知られ、勝山市環境保全推進コーディネーターとして市内小中で環境教育も指導していた。 福井大学のホームページによると、前園容疑者は自然相手の仕事がしたいと思い生態学の研究者になった。かつて研究を行っていた奄美大島の経験から、メインの研究
記事一覧 福井県に点を打って「福丼県」 魅力発信へプロジェクト始動 (2014年9月30日午前7時10分) 乾杯ならぬ「どんぱーい」の掛け声とともに丼を掲げ「福丼県」のスタートを祝う関係者=29日、福井県庁前 丼を素材に福井県の魅力を全国発信する「福丼県(ふくどんけん)プロジェクト」が29日、県庁前の特設会場で記者発表された。福井の「井」の中心に点を打つと「丼」となることに目を付け、県内有志らが実行委員会を組織。同日、華々しくスタートを切った。丼を食べ歩きながら県内の隠れた名所を巡る「丼ツーリズム」を軸に、丼の世界大会を開催するなど「丼の県」を前面に出して盛り上げていく。 県内有志らが、全国的に知名度の低い福井県をPRする方策として発案した。「ソースカツ丼研究会」や若狭路女将の会「わかさ会」などが実行委を組織し、今年6月から具体案を検討してきた。 丼ツーリズムを推進するため、県内にある
記事一覧 川本真琴さん絵本作家でも活躍 子どもたちに夢のある世界を (2014年9月18日午後6時00分) 「子どもだけの世界にすごく興味があります」と話す川本真琴さん=福井市の福井新聞社 福井市出身のシンガー・ソングライター川本真琴さんが、絵本作家としても活躍している。6月に発売された最新刊「ぼくね、ほんとうはね。」(ウララコミュニケーションズ)は、主人公のピアノが、本当はカンガルーや勇者の剣などになりたかったと願いを語る内容だ。「子どもたちには、自由に夢のある世界を見ていてほしい」。そんな思いを作品に込めている。 川本さんが絵本の原作を書き始めたのは、知人の編集者のすすめがきっかけだった。「自分は子どもっぽいところがあって、多分(感覚が)近いんじゃないかな」と話す。原作、監修を務めた「とうめいの龍」「ブリキの姫」(ともにプレビジョン)を、2012年に同時出版した。 曲や歌詞を作るの
記事一覧 ハサミの天ぷらをツイッター投稿 鯖江の「はま寿司」アルバイト (2014年9月30日午前7時20分) はま寿司の男性アルバイトがツイッターに投稿したとみられるハサミの天ぷらの画像 回転ずし大手チェーン・はま寿司(本社・東京)の「8号鯖江店」(福井県鯖江市下河端町)の男性アルバイトが、調理場でハサミを天ぷらにして、しゃりに乗せた写真を撮影、短文投稿サイト「ツイッター」に投稿していたことが29日、分かった。 事態を把握した県は、調理場に携帯電話など必要ないものを持ち込まないように口頭で指導した。健康被害は確認されていないという。 はま寿司本社などによると、アルバイトは24日夜、ほかの男性アルバイトと店の調理場で備品のハサミ(大きさ約15センチ)に天ぷら粉を付けて揚げ、シャリの上に乗せた写真を撮った。その後、「新メニュー作ったぞー!」などの言葉を添えてツイッターに投稿。25日午前0
記事一覧 福井でセイコガニ食す授業始まる 中学生、悪戦苦闘しながらも笑顔 (2013年11月11日午後6時13分) セイコガニの食べ方を習う生徒たち=11日、福井市の福井大附属中 冬の味覚の王様、越前がにの食べ方を福井県内の中学3年生が学ぶ授業が11日、県内各校で始まった。福井市の福井大附属中では約110人にセイコガニが1匹ずつ提供され、悪戦苦闘しながらも身を取り出し、笑顔いっぱいで味わっていた。 古里の海の幸に関心を持ってもらおうと、越前がに漁の解禁に合わせ、県と県漁連などが2010年度から開いている。今月末までに県内の国公私立81校約8千人がセイコガニを授業で味わう。 福井大附属中3年A組では、37人が県漁協女性部連合協議会の小林雅代さん(51)から手ほどきを受けた。生徒の3分の1は自分でさばくのは初めてという。「身がうまく出ない」などと苦労しながら脚を外し、カニの爪などを使って脚
記事一覧 アマゴ放流、福井の大半を廃止へ 在来種のヤマメに切り替え (2013年3月1日午前7時03分) ヤマメ、アマゴの本来の分布域 本来は太平洋や瀬戸内海に注ぐ川に生息する魚でありながら、福井県内渓流で長年続けられてきたアマゴの放流が、一部河川を除き廃止となる見通しであることが28日分かった。今年9月に迎える10年に1度の漁業権切り替えに合わせ、ほとんどの内水面漁協がアマゴの漁業権を“返上”。同じサケ科の在来種ヤマメへの放流に全面移行する。 この日に開かれた県内水面漁場管理委員会で、次期漁業権に関する内水面漁協の意向が紹介された。渓流を持つ13の内水面漁協のうち、今年8月までの現在の漁業権では、アマゴ、ヤマメのうちアマゴのみを漁業権対象種としているのは4漁協、両方の魚を対象種としているのは9漁協。2009年度から自主的にアマゴからヤマメへ切り替えた若狭河川漁協などを除き、ほとんどの漁
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