東京農業大学 実験中の松本さん。先輩の大学院生からアドバイスを受けている(撮影/村上宗一郎) 農大市場の商品。人気商品「カムカムドリンク」が、レモン果汁の約60倍のビタミンCを含むアマゾン川流域原産のカムカムを使用。沖縄県産ヤムイモを使った焼酎「天恵のしずく」もおすすめ(撮影/村上宗一郎) ここ数年、農学部を志望する学生が増えているという。背景には社会的に食や健康、環境への意識が高まっていることがあるようだ。また一方で、農学系の学部は就職にも強いという。 農学系は学問領域が広いため、就職先も幅広い。たとえば東大の12年度学部卒業生の就職分野を比較すると、工学が13、理学が6なのに対して、農・獣医学は官公庁やメーカー、商社のほか、一見農学と関係のなさそうな流通や金融、保険なども含めた15分野にまたがっている。農学系の学生は就職先での評価も高いという。 「農学は実学で、問題解決に向けて様々な視