ブックマーク / www.ffpri.affrc.go.jp (156)

  • 国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所/里山の赤トンボが生息地ネットワークを形成するための地理的条件を解明 —保全に必要な生息地同士のつながりを再生するために—

    2024年3月5日 国立研究開発法人森林研究・整備機構 森林総合研究所 里山の赤トンボが生息地ネットワークを形成するための地理的条件を解明 —保全に必要な生息地同士のつながりを再生するために— ポイント 里山に生息する赤トンボの一種ミヤマアカネは近年全国的に激減しており、各生息地における集団の孤立が懸念されています。 保全に必要な生息地同士のつながり(生息地ネットワーク)が各地でどれだけ劣化・消失しているかを、ゲノムワイドなDNA解析により確かめました。 成虫が移住できる距離は約5km以内であり、生息地の周囲1km以内に草地が多いほど、移入してきた個体が定着しやすいことが示されました。 成果は、ミヤマアカネの保全に必要な生息地ネットワークを再生する際の指標となります。 概要 国立研究開発法人森林研究・整備機構森林総合研究所らの研究グループは、近年全国的に激減している里山の希少種ミヤマアカ

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    agrisearch 2024/03/27
    ミヤマアカネ
  • 国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所/森から里への招かれざる虫とその共生菌 ~マンゴー生立木に見られる穿孔と衰弱・枯死の原因を特定~

    2024年2月14日 名古屋大学 森林総合研究所 琉球大学 森から里への招かれざる虫とその共生菌 ~マンゴー生立木に見られる穿孔と衰弱・枯死の原因を特定~ ポイント 近年、世界各地で、来は森林に生息する昆虫の養菌性キクイムシ注1)が人里に現れ、果樹や庭園木などに穿孔している。穿孔された木は衰弱・枯死する場合がある。 沖縄島のマンゴー枯死木からナンヨウキクイムシ注2)を発見し、その雌成虫が糸状菌のフザリウム・クロシウムを共生させていることを初めて明らかにした。また、この糸状菌がマンゴー苗木を衰弱・枯死させることを実証した。 昆虫と菌類のパートナーシップにおける新知見であり、宿主木の開拓に伴う生物間相互作用を理解する上で重要な示唆を与える。また、樹木病害の防止対策の立案や、人里への進出による害虫化の根源解明に貢献することが期待される。 研究概要 名古屋大学大学院生命農学研究科の梶村 恒 教

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    agrisearch 2024/03/27
    「マンゴーの生立木に穿孔するナンヨウキクイムシ(養菌性キクイムシの一種)が糸状菌のフザリウム・クロシウムと共生し、この共生菌がマンゴーの樹体を通水不能にして枯死させること」
  • 国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所/国産白トリュフを継続的に発生させることに成功した

    ポイント 令和4年、国産の白トリュフであるホンセイヨウショウロを初めて人工的に発生させることに成功しました。 令和5年も同じ試験地内で前年より多くのホンセイヨウショウロが発生しました。 トリュフの栽培技術確立には継続的な発生が不可欠です。 今後も発生の推移を調査して栽培技術の確立を目指します。 概要 国立研究開発法人森林研究・整備機構森林総合研究所は、令和4年に続いて令和5年も国産の白トリュフであるホンセイヨウショウロの継続的な発生に成功しました。これは、国産トリュフの安定的栽培技術の確立につながる大きな成果です。 当所では、国産トリュフの栽培化を目指した研究に取り組んでいます。令和4年11月、栽培試験地内でホンセイヨウショウロを人工的に発生させることに成功しました。その後も継続的に調査を実施したところ、令和5年11月に同じ試験地内で昨年より多くの子実体(きのこ)が発生し、また発生範囲も広

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    agrisearch 2024/03/27
    2024/1/29 「令和5年も同じ試験地内で前年より多くのホンセイヨウショウロが発生しました」
  • 国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所/間伐によるスギ林の蒸散量の減少は数年で元に戻る —幹の中を上昇する樹液の速さの増大がカギ—

    2024年3月12日 国立研究開発法人森林研究・整備機構 森林総合研究所 国立研究開発法人国際農林水産業研究センター 間伐によるスギ林の蒸散量の減少は数年で元に戻る —幹の中を上昇する樹液の速さの増大がカギ— ポイント スギ林を38%間伐すると直後の1年目に蒸散量は71%まで減少しましたが、数年後には間伐前の状態に回復することが明らかになりました。 間伐後の幹の中を上昇する樹液の速さ(樹液流速)の増大、特に辺材深部での顕著な増大が要因となっています。 間伐が蒸散量に与える影響を正しく評価するためには、間伐直後の蒸散量の減少だけではなく、その後の変化を考慮する必要があります。 概要 国立研究開発法人森林研究・整備機構森林総合研究所、国立研究開発法人国際農林水産業研究センター、秋田県林業研究研修センター、秋田県農林水産部、公益財団法人秋田県林業労働対策基金、米国デラウェア大学の研究グループは、

  • 国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所/ドングリの実りに多様な資源利用戦略、豊凶の予測に期待

    掲載日:2023年10月16日 ブナ科の樹種には、年によってドングリの量が大きく変動する豊凶現象を示すものがあります。豊凶と樹体内の炭素・窒素・リンの樹体内貯蔵量との関係を調べたところ、豊凶を左右する元素が種によって異なることが分かりました。クマ被害拡大の一因として知られているドングリの不作を正確に予測するための手がかりとなる成果です。 ブナ科では種によって繁殖に関わる特徴が異なります。例えば、花粉についてはブナやコナラでは風によって、クリやスダジイでは花の蜜に誘われた虫によって運ばれます。また、種子の成熟は、アラカシでは開花した年に終わりますが、マテバシイでは翌年に持ち越されます。このような多様な繁殖様式を持つブナ科樹木のうち、春に開花してその年の秋に実が生るクリ、アラカシ、コナラ、ナラガシワ、イチイガシ、ブナを対象として、ドングリの豊凶と、開花と結実に利用される炭素・窒素・リンの樹体内

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    agrisearch 2023/11/23
    「クマ被害拡大の一因として知られているドングリの不作を正確に予測するための手がかりとなる成果です」
  • 国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所/シカ個体数を減らすにはメスの捕獲が効果的

    ポイント シカを減らすためには、メスの捕獲が効果的であることを実証した。 個体数の増減傾向は地域ごとに異なり、メスの捕獲割合が高い地域ほど個体数が減少傾向にあった。 オス・メスをランダムに捕獲するのではなく、メスの報奨金を増加するなどのインセンティブを与えることで、より効果的に個体数を減らせる可能性がある。 概要 国立研究開発法人森林研究・整備機構森林総合研究所九州支所らの研究グループは、ニホンジカ(以下シカ)個体数をより効果的に減らすために、メスを捕獲することが効果的であることを実証しました。 過剰に増加したシカ類による生態系への影響や植林地への被害は、日に限らず世界的な問題であり、個体数を減らす手段の1つが捕獲です。理論的には、仔を産むメスを捕獲すれば、より効果的に個体数を減らすことができるとされてきましたが、それを実証した研究はほとんどありませんでした。研究では、福岡県内で広域的

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    agrisearch 2023/03/15
    2023/2/20
  • 国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所/過去60年で世界の森林面積は日本列島2つ分消失 —熱帯産林産物への依存の低減と低所得国の能力強化が重要—

    2023年2月21日 国立研究開発法人森林研究・整備機構 森林総合研究所 過去60年で世界の森林面積は日列島2つ分消失 —熱帯産林産物への依存の低減と低所得国の能力強化が重要— ポイント 過去60年間の世界の森林面積が時間的、空間的にどのように変化してきたのかを土地利用のデータベースを利用して明らかにしました。 森林面積の減少は日列島の2つ分に匹敵し、主に熱帯地域の低所得国で発生する一方で、温帯地域の高所得国では森林面積は増加していました。 森林減少を抑制するために、高所得国は輸入熱帯林産物への依存を減らし、世界が協力して低所得国の森林減少抑制の能力を強化する必要があることを提案しました。 概要 国立研究開発法人森林研究・整備機構森林総合研究所らの研究グループは、空間的土地利用データを用いて、過去60年間(1960年から2019年)にわたる世界の森林面積変化の時空間パターンを導き出しま

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    agrisearch 2023/03/15
    2023/2/21
  • 国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所/スギ全染色体の塩基配列解読に成功 —無花粉品種の効率開発や気候変動影響の高精度予測可能に—

    2023年3月1日 森林総合研究所 基礎生物学研究所 スギ全染色体の塩基配列解読に成功 —無花粉品種の効率開発や気候変動影響の高精度予測可能に— ポイント スギの全染色体をカバーする参照ゲノム配列を染色体の端から端まで正確に構築 無花粉など有用な品種の開発・育成が加速 気候変動の針葉樹への影響を正確に予測可能 概要 国立研究開発法人森林研究・整備機構森林総合研究所、東京大学、基礎生物学研究所、新潟大学、筑波大学、国立遺伝学研究所の研究グループは、スギの全染色体をカバーする塩基配列を解読、約5万個の遺伝子とその位置もほぼ特定し、種を代表する標準配列「参照ゲノム配列」を構築しました。スギのゲノムは巨大なため、解読が遅れていましたが、最新の分析技術を使った配列構築により、約55,000個の遺伝子を同定しました。無花粉など有用な品種の開発をはじめ、スギの進化過程の予測や気候変動の影響予測に役立つも

  • 国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所/梅雨どきに大量発生するコバエは新種だった

    ポイント 岐阜県や静岡県などで梅雨の時期に大量発生する不快害虫の正体はよくわかっていなかった。 形態的特徴と遺伝情報から、この不快害虫がクロバネキノコバエ類の新種であることを明らかにした。 新種として学名を付けたことで、国内外で情報共有が可能となり、防除方法を開発する研究の推進が期待される。 概要 国立研究開発法人森林研究・整備機構森林総合研究所およびドイツ昆虫学研究所からなる研究グループは、岐阜県や静岡県などで梅雨時に大量発生する不快害虫が新種の昆虫であることを明らかにし、種の学名を Hyperlasion breviantenna、和名をシズオカコヒゲクロバネキノコバエとして発表しました。この不快害虫は住宅など建物内に侵入することからその対策がこれまで各自治体で求められてきましたが、その正体は良くわかっていませんでした。研究では、静岡県、岐阜県、福岡県で採集された標の形態的特徴と

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    agrisearch 2022/09/20
    「シズオカコヒゲクロバネキノコバエ」「DNAバーコーディング」
  • 国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所/保護区外での生物の保全の考え方を提示 ―農林業をしながら生物多様性を効果的に保全するために―

    2022年4月12日 国立研究開発法人森林研究・整備機構 森林総合研究所 保護区外での生物の保全の考え方を提示 ―農林業をしながら生物多様性を効果的に保全するために― ポイント 移動分散する生物を保全するためには自然保護区を設定するだけでなく、その周辺の環境も改善すべきと提唱されていますが、理論的裏付けの乏しい状況が続いていました そこで、保護区、改善された周辺環境、改善されていない周辺環境を含む地域内で、生物集団の増減を効率的にモデル化する方法を世界で初めて開発しました 保護区外への移出しやすさよりも、保護区外を移動する際の生存率を高めることが、生物集団の保全には重要であることをモデルから示しました。 保護区外で生物の保全に配慮した農林業を行うなど、多様な立場の人が保全活動に参画することの重要性を示すものとして、生物多様性に対する理解が進むことが期待されます 概要 国⽴研究開発法⼈森林研

  • 国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所/小規模な木質バイオマスエネルギー利用の採算性を評価するツールを開発―循環型社会の実現に向けて

    2022年4月7日 国立研究開発法人森林研究・整備機構 森林総合研究所 地方独立行政法人北海道立総合研究機構 森林研究部 林産試験場 小規模な木質バイオマスエネルギー利用の採算性を評価するツールを開発 ― 循環型社会の実現に向けて ポイント ツールの利用者は、木質バイオマス(林地残材や製材工場の残材等)を用いた小型ガス化熱電併給(CHP)事業やバイオマスボイラー熱供給事業の採算性を評価できます。 原料の種類・消費量・購入単価、熱利用の条件、設備導入費、発電効率などを入力することにより事業の採算性を評価できます。 地域の原料・熱利用事情に合わせた、小中規模の事業検討などに活用いただけます。 概要 国⽴研究開発法⼈森林研究・整備機構森林総合研究所は、地方独立行政法人北海道立総合研究機構 森林研究部 林産試験場(以下、道総研林産試)と共同で、「小型ガス化熱電併給事業採算性評価ツール(以下、ガ

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    agrisearch 2022/06/21
    2022/4/7 「バイオマスボイラー評価ツール」
  • 国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所/気候変動により森林が拡大する地域、縮小する地域を高解像度で推定 ―気候ストレスの影響を地球規模で評価するモデルを開発―

    2022年4月21日 国立研究開発法人森林研究・整備機構 森林総合研究所 国立研究開発法人国立環境研究所 気候変動により森林が拡大する地域、縮小する地域を高解像度で推定 ―気候ストレスの影響を地球規模で評価するモデルを開発― ポイント 植物にとっての様々な気候ストレスが森林分布に与える影響を地球規模で評価できるモデルを新たに開発しました。 気候が変化することで森林分布が拡大・縮小する地域を、約1km2の高解像度で推定することが可能になりました。 森林の二酸化炭素吸収能力が今後も維持されるのかを知る上で重要な情報となります。 概要 国立研究開発法人森林研究・整備機構森林総合研究所、国立研究開発法人国立環境研究所らの共同研究グループは、高温や乾燥といった植物にとっての様々な気候ストレスと森林の分布限界との関係を地球規模で評価するモデルを新たに開発しました。これにより、気候変動による気温の上昇や

  • 国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所/外来害虫クビアカツヤカミキリは侵入地域間で遺伝的に異なる ―複数回の侵入によって急速に分布が広域化―

    2022年5月19日 国立研究開発法人森林研究・整備機構 森林総合研究所 外来害虫クビアカツヤカミキリは侵入地域間で遺伝的に異なる ―複数回の侵入によって急速に分布が広域化― ポイント クビアカツヤカミキリは海外から持ち込まれた外来の樹木害虫で、幼虫がサクラやモモなどの幹を害し、被害が深刻になると木を枯死させることがあります。 国内の主な分布地域間で、クビアカツヤカミキリは遺伝的に異なることがわかりました。 様々な地域に別々に持ち込まれたことで、クビアカツヤカミキリは急速に国内での分布が広域化したと考えられます。 外来害虫のカミキリムシ類の対策として、さらなる侵入への警戒が必要です。 概要 国⽴研究開発法⼈森林研究・整備機構森林総合研究所の研究グループは、日各地で採集されたクビアカツヤカミキリのミトコンドリアDNA*1について遺伝子解析を行い、主な分布地域間で種が遺伝的に異なっている

  • 国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所/植物細胞壁は葉から吸収された水でもできている ― 二種類の重水を用いた新手法により発見 ―

    2022年6月15日 国立研究開発法人森林研究・整備機構 森林総合研究所 植物細胞壁は葉から吸収された水でもできている ― 二種類の重水を用いた新手法により発見 ― ポイント 細胞壁の主成分であるセルロースの酸素と水素は従来根から吸収された水が起源であると考えられてきました。 研究では、スギ苗木の根および葉からそれぞれ異なる重水を吸収させる実験を行いました。 その結果、降雨時およびその直後に形成されたセルロースの酸素と水素の一部は葉から吸収された水起源のものであることが分かりました。 概要 国立研究開発法人森林研究・整備機構森林総合研究所は、維管束植物の細胞壁を構成する酸素と水素(例えばセルロース((C6H10O5)n) 中のOとH)の一部は、葉から吸収された水起源であることを発見しました。従来の教科書では、光合成は図1aのように説明され、セルロースや糖を構成する酸素と水素は根から吸収さ

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    agrisearch 2022/06/21
    「梅雨期間中は樹体上部には葉から吸収された水が多く分布しており…そのような条件下で樹木上部の旺盛な成長が起こる結果…細胞壁(セルロース)に葉から吸収された水起源の酸素と水素が多く取り込まれる」
  • 国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所/誰でも簡単、スマホで樹木測定 ―木の直径を測るアプリがリリースされました―

    2022年6月9日 国立研究開発法人森林研究・整備機構 森林総合研究所 株式会社マプリィ 誰でも簡単、スマホで樹木測定 ―木の直径を測るアプリがリリースされました― ポイント iPhoneiPadに搭載された3Dレーザースキャナを使って、木の直径を瞬時に測定するアプリを開発しました。 使い方は簡単、iPhoneiPadを立っている木にかざして画面をタップするだけです。 森の木々はもちろん、公園の木や街路樹を簡単に測ることができ、森林調査の省力化や環境教育にも役立つと期待されます。 概要 国立研究開発法人森林研究・整備機構森林総合研究所は、株式会社マプリィと共同でスマホアプリ「ForestScanner」を開発・リリースしました。ForestScannerは、3Dレーザースキャナ付きのiPhoneiPadを木にかざすだけで、直径を簡単に測定できる無料のアプリです。 木の直径は、その木か

  • 国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所/土の中のセミの幼虫に取り憑いて大量のキノコが生えてきた

    冬虫夏草類は、昆虫に特異的に感染して死亡させ、そこからきのこを発生させる菌類です。この仲間の菌の感染は、昆虫の数を左右する要因の一つと考えられていますが、その生態や天敵としての働きに関する知見は、ブナアオシャチホコとサナギタケの例など一部の種に限られていました。 そんな中、2016年にセミの幼虫に感染するツクツクボウシタケが大量に発生しているのを岩手県盛岡市の近郊にて発見しました。発生場所は17m×23mの広さのトネリコの林です。土を掘り返すと、それらはツクツクボウシの終齢幼虫から発生していました。2016年、2017年、2020年のそれぞれ8月上旬に調べたところ、このきのこは1m2あたり幼虫8.9頭(林分全体で推定約3450頭)、4.6頭(同1780頭)、1.4頭(560頭)から発生していました。そして、どの年も、感染を免れて地上に這い出してきたツクツクボウシの幼虫は林全体で2~6頭とご

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    agrisearch 2021/10/11
    「2016年にセミの幼虫に感染するツクツクボウシタケが大量に発生しているのを岩手県盛岡市の近郊にて発見しました」
  • 国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所/その靴、掃除しました?高山域への外来植物の持ち込みの抑止は訪問者の無知識・無関心ではなく無行動が障壁に

    国立大学法人東京農工大学大学院農学府自然環境保全学専攻 西澤文華氏(2020年3月修士課程修了)、同大学院農学研究院自然環境部門 赤坂宗光准教授、国立研究開発法人国立環境研究所 久保雄広主任研究員、国立研究開発法人森林研究・整備機構森林総合研究所 小山明日香主任研究員の研究グループは、中部山岳国立公園・立山駅構内での訪問者を対象とした調査から、高山帯・亜高山帯への訪問者の約7.8%のに外来植物のタネが付着していたこと、外来植物の持ち込みを抑止するうえでの障壁は、持ち込まれた外来植物が引き起こし得る問題などに対する訪問者の知識や問題意識の欠如ではなく、問題意識が入山前のの清掃という実際の対策行動に繋がっていないことにあることを明らかにしました。この成果により、今後、高山帯・亜高山帯への外来植物の持ち込みを抑止する対策が進むことが期待されます。 研究成果は、Journal of Envi

  • 国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所/連続して生じる異常気象は樹木の衰退を加速させる ―地球温暖化の森林への影響を高精度に予測する道を開く成果―

    研究紹介 > トピックス > プレスリリース > プレスリリース 2021年 > 連続して生じる異常気象は樹木の衰退を加速させる ―地球温暖化の森林への影響を高精度に予測する道を開く成果― 京都大学生態学研究センター 石田厚 教授、京都大学大学院理学研究科 中村友美 修士課程学生(研究当時、現 株式会社ナカライテスク)、京都大学生態学研究センター 河合清定 ポスドク研究員(研究当時、現 国際農林水産業研究センター)、森林総合研究所 才木真太朗 研究員、矢崎健一 主任研究員らの研究グループは、世界自然遺産である小笠原諸島にて、種子の大量生産後、引き続いて起きた異常気象によって、樹木がどのように衰退・枯死していったのか、その生理過程を明らかにしました。 近年、地球温暖化等による気候変動のため熱波や山火事、干ばつといったさまざまな異常気象が頻発しています。こういった異常気象により、樹木の枯死や森

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    agrisearch 2021/10/11
    「種子生産の後、連続して生じた異常気象(大型台風と夏の乾燥)によって枯死してしまった小笠原固有樹種シマイスノキ」
  • 国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所/AI搭載ドローンによる森林内での空撮飛行と林内構造の把握が可能になった

    瀧 誠志郎(林業工学研究領域)、青木 三六(株式会社アセンション)、小路丸 未来(ジオサーフ株式会社)、稲田 純次(株式会社アイネスプロ) 「林業DX」の実現には、森林内の地形や立木などの高精度なデジタルデータが必要です。これまでこのようなデータを収集するには人手による多大な労力を必要としていたので、効率的にデータを収集する技術や手法の開発が求められています。 従来のドローンは自己位置を把握するためにGNSS(全球測位衛星システム)信号の受信が必須でした。近年、トンネル内や橋梁下部、建物内といったGNSS信号が受信できない環境での点検業務への活用が進められているAIを搭載したドローン(Skydio2)が登場しました。Skydio2は搭載した6台の魚眼カメラによって飛行しながらリアルタイムに周囲の状況から自己位置を正確に把握できます。さらに進行方向の障害物はAIによって最適な回避ルートを即座

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    agrisearch 2021/10/11
    「AI搭載ドローン(Skydio2)の林内飛行 操縦はほとんど前進操作のみで、進行方向にある障害物はAIによって自動的に上下左右に避けてくれるため、GNSS信号が受信できない森林内でも障害物に衝突することなく安全に飛行」
  • 国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所/大規模な土壌乾燥実験からスギ成木の光合成機能への乾燥の影響を明らかにした

    田中 憲蔵(国際農林水産業研究センター)、井上 裕太・荒木 眞岳・川崎 達郎・北岡 哲(植物生態研究領域)、阪田 匡司・釣田 竜也(立地環境研究領域)、齊藤 哲(関西支所) 気候変動にともなう大気や土壌の乾燥が、樹木の成長低下や枯死を引き起こすことが懸念されています。日の主要な造林樹種であるスギは湿った環境を好むため、その生育は将来の乾燥により大きな影響を受ける可能性があります。しかし、個体サイズの大きな成木では、成長や生存を左右する光合成機能に土壌乾燥がどのように影響するかはほとんど分かっていませんでした。 約40年生のスギ林内に約10m四方の雨よけを設置し(写真)、降雨を遮断しました(乾燥区)。そして、高さ20mの足場から葉に直接アクセスして光合成や蒸散能力を2年間測定し、雨よけを設置しない対照区と比較しました。乾燥区では土壌が強く乾燥した状態になりましたが、午前中の葉の光合成や蒸散