1.活動目的 21世紀における人類危急の課題は、環境、エネルギーと並んで食糧であると言われている。日本でも、世界的な食糧需給の逼迫が懸念される中で、農業分野における国際競争力の強化や食糧自給率の維持・向上が叫ばれて久しい。しかしながら、農業従事者の高齢化、新規就農者の減少など、日本農業を取り巻く状況は依然として厳しい。一方では、CO2排出量を大幅削減する低炭素社会の実現に向けて、社会・経済構造の変革が強く望まれている。また、東日本大震災の福島原子力発電所事故による放射線汚染、有名ホテルや大手百貨店のレストランにおける食品表示不正などに起因して、食の安全・安心に対する消費者の関心も高まっている。 このような観点から、IT農業プロジェクトでは、食・農分野における新事業の創出、環境保全型農業の実現、食の安全・安心に関する情報提供などをめざして、ICTを活用した新しい農業システムの研究開発を目的と