四国電力のグループ会社である四国総合研究所(高松市、松本真治社長)は、研究ノウハウを活用した独自の農業支援策を展開している。熱帯果樹のライチ栽培に成功するなど、研究テーマの『農業電化』を通じた“儲かる農業”によって地域活性化を後押しする。高い技術が必要な品種をメインに研究を重ね、減農薬とスマート栽培の省力化システムのパッケージ展開も視野に入れる。 地域振興の一環として注力しているのがライチ栽培で、ポット式養液栽培をベースとした省力化システムを開発した。ライチは70-100㎡の小型ハウス5棟で約70株を育成。2015年から香川大学と共同で研究してきたプロジェクトだが、5年目にようやく収穫を迎えたことで一定の成果となった。 ライチの原産は、中国南部やタイ北部と言われる。主に中国、台湾、南アジアなどの熱帯・亜熱帯地域で生産されていて、気候条件が異なる日本では宮崎、鹿児島、沖縄などごく限られた地域