研究室ハンズオン資料

この記事は1日遅れですが、Perl Advent Calendar 2017の22日目の記事です。 21日目は@booksさんの今年Perlで困ったことでした。地道に困ったことと、解決策を記録していくって、意外とできないんですが、実は凄く大事なことですよね! 先日、VOYAGE GROUPの方とお話した際に、環境セットアップは色々なツールをmakeコマンドでラップしているので、全てmake installで完結するようになっている、ということを伺って、改めてmakeコマンドについて調べてみました。 ちょっと古いですが、1012年のVOYAGE GROUPのテックブログにmakeを使っている、という話題が載っています(あとはajitofmでも聴いたような…)。 超便利!Makefileを作ってmakeするのは想像よりもずっと簡単だった そんなmakeですが、PerlのビルドツールであるExt
仕組みが判ってしまえば Makefile は簡潔に書けます.$(CC) とか $@ とか $< なんて変数は使ったら負けです. 基本(その1) ソースコード hoge.c から 実行形式のバイナリ hoge を生成するMakefileは,以下のように書きましょう all: hogeこれだけです.これで $ make all とすると hoge が生成されます 重要な点は,間違っても all: hoge hoge: hoge.c $(CC) hoge.c -o hogeのようなMakefileを書かないことです.このようなMakefileでは #!/bin/sh CC=gcc $CC hoge.c -o hoge というようなシェルスクリプトと同程度の使い勝手しかありません. 基本(その2) ここで例えば-O3 を付けてコンパイルしたい場合や,-lm を付けてリンクしたい場合は以下のようにし
前述*1のように Makefile は非常に簡潔に記述できます.ただし,簡潔なMakefileを記述するためには make の仕組みを理解する必要があります. 結論から言うと, make は 簡潔な生成ルールのみを記述したMakefileから, 実際に必要となる詳細な生成ルールを自動的に生成します. 自動的に生成されたルールを確認するには $ make -p と "-p" オプションを付けて make を実行します. 以下, hoge.c から hoge を生成する場合 hoge.c と fuga.c から hoge を生成する場合 の二つの具体例を挙げて,説明します. 前準備 Makefile と hoge.c を用意します. Makefile all: hoge hoge.c int main() { return 0; } make -p の実行 $ make -p > log 大量
著者 :リチャード・M・ストールマン, ローランド・マグラス (GNU プロジェクト) 訳者 : いのまた みつひろ / ecoop.net(技術メモ公開中) 翻訳文更新日:May 20, 2002(翻訳終了・未校正) Linux 標準搭載の make コマンド, 別名 gmake の日本語版です。 この資料の著作権は Richard.M.Stallman & Roland.McGrath と Free Software Foundation にあり、また翻訳版には前述の著作者に加えて ecoop.net に著作権があります。再配布・転載等される方はこちらを見て下さい。 GNU Project についてはgnu.org(日本語)を参照のこと。 序文はこちら GNU makeユーティリティは大きいプログラムのどの断片が再コンパイルされる必要が あるかという事と,それらを再コンパイルする発行コ
今回は、ビルド作業に必要な「make」というコマンドの使い方と、makeコマンドが実際にしている処理の内容を解説します(編集部) 暗黙のルールを理解する 前回はmakeの簡単な使い方を説明しました。たった1行の設定ファイルを用意すれば、makeコマンドだけでビルドできるようになったわけですが、今回はその仕組みを明らかにしていきます。ただ、本連載の趣旨はソフトウェア開発ではありませんので、Makefileの書き方ということではなく、ビルドに必要なmakeの制御方法という側面から解説します。 さて、まずは前回使用したMakefileをもう一度見てみましょう。 このコロンで区切る書式は、Makefileを書くときに最初に覚えてほしい基礎的なところです。コロンの前の部分をターゲットといいます。コロンの後の部分は、ターゲットを作るのに必要なファイルを示しています。この例では、最終的な実行形式ファイル
今回は、ビルド作業に必要な「make」というコマンドの使い方と、makeコマンドが実際にしている処理の内容を解説します(編集部) コンパイラやリンカのコマンドを順次実行するのがビルド 前回はライブラリの概要を解説しました。実はライブラリを利用するときは、インクルードファイルというものにも注意しなければならないのですが、これは次回以降に取り上げることして、今回はmakeコマンドについて解説します。 ここで、フリーソフトウェアやオープンソースソフトウェア(以下FOSS)をインストールするときの一般的な手順を思い出してください。連載第6回では、以下のようにコマンドを入力すると説明しましたね。ここで2番目に実行しているのがmakeコマンドです。 このmakeコマンドがソフトウェアをビルドするのです。第6回と第7回では、その裏側で動いている作業と関連する用語について解説しました。それを簡単にまとめる
OSS のビルドでは、多くの場合 make を利用することが多い。Wikipedia の make の項目でも「UNIX 系ソフトウェアは、ソースコードの形で配布されることが多いが、そのビルド作業にはほぼ必須のツールといえる」と述べられている make だが、近年ではこれに代わるツールも多く登場しており、たとえば Visual Studio では make をまったく使わずにビルドを行うことができる。 もちろん、make は柔軟であり有用なツールではあるのだが、問題は (C++ のように) 記述に自由度が高すぎて、Makefile を作成するユーザーの技量によっては読解が激しく難しいものができてしまう点だ。また、大規模なソフトウェアの場合サブディレクトリを作ってそれぞれに Makefile を作成する、というのが一般的だが、配置方法や内容によってはこれまた訳の分からない Makefile
OMakeすごい。OMakeはマジですごい。 OMakeはGNU makeの代替品みたいなものなんだけど、正直なところこのツールの強力さはGNU makeと比べると失礼なくらいすごい。これのおかげで、「コード修正→ビルド→デバッグ→コード修正→・・・」のループの、ビルドにあたる作業がほぼ消え去った。 ファイルの依存関係の解析がとにかくすごい。よくあるユースケースなんかの場合、最小限の手間でほぼ完璧に依存関係を網羅して、よしなにビルドしてくれる。 とりあえず、はやみずが実際に使ってみたケースを例にとってそのすごさの一端を紹介しようと思う。 case study 論より証拠ということで、自分が OMake を試しにつかってみたケースを紹介する。C言語でスタティックライブラリを作っていて、それに加えて簡単なテストプログラムを書いている。 /include/ 以下にヘッダファイルが全部ある /sr
LaTeX のコンパイルめんどくさい。何がめんどくさいって、ref つかうと2回コンパイルしなきゃいけないとか、bibtex の使い方覚えられないとか。そもそもファイル保存するたびにコンパイルしなおすとか、、、 継続監視ビルドで悦楽の境地へ OMake つかったらC言語でプログラム書く手間がバカみたいに減った - 日記を書く [・w・] はやみずさん !!!! で、OMake つかったらあまりに簡単すぎてわろた。 レシピ OMake インストールしてない人は、aptitudeなりyumなり、windowsならDownload OMake からダウンロードしてインストールしないと、情報弱者となってしまうので気をつけてください。「彼氏がOMake使ってなかった。別れたい」とか言われかねません。 さて、まずは .tex ファイルがあるディレクトリにいって omake --installとすると
サブディレクトリも make する SUBDIRS = sub1 sub2 build: @( for d in $(SUBDIRS) ; do \ $(MAKE) -C $$d build; \ done );という makefile を動かしてたが、中でエラーが起きても make が中断されない。なんでかなーと思って makefile の文法をあれこれ調べてたんだけどなかなかわからなかった。 でようやくわかったのは、for は makefile の構文じゃなくて、単なるシェルの呼び出しだった!あまりに基本的なことすぎてどこにも書いてなかった。だから複数行にわたる場合は行末に「\」を書いたり、「$」を2つ重ねたりする必要があるのか。シェルの文法もまた好きじゃないんだよな〜醜いしさ…。 サブディレクトリの make に失敗したら止めたい場合は、シェルのひとつ前の値 $? を調べて: bui
makeって何? † ソースファイルを分割して大規模なプログラムを作成していると、コマンドでコンパイルするのが面倒です。また、一部のソースファイルを書き換えただけなのに全部をコンパイルし直すのは時間の無駄です。 そんな問題を解決するのがmakeです。Makefileと呼ばれるテキストファイルに必要なファイルと各ファイルのコンパイルのコマンド、ファイル間の依存関係を記します。そして、“make”というコマンドを実行するだけで、自動的にコマンドを実行してコンパイルしてくれます。これだけではスクリプトと大差がないのですが、makeはMakefileに記された依存関係に基づいて更新されたファイルの内関連のあるものだけを更新することで、コンパイル時間を短くします。 makeは特定のプログラミング言語に依存したものではありません。C言語のソースファイルのコンパイルにも使えますし、Verilog-HDL
cd sub && makeとcd sub && $(MAKE)の違い $(MAKE)をつかうと,コマンドラインに指定したmakeと同じ値が使われることが保障される. 例えば,あるMakefileがその中で別の子makeを呼ぶような場合,make -nとした場合に, 子makeの方もmake -nになってほしい. また,make VER=12とした場合に,子makeの方もマクロ定義VER=12が引き継がれてほしいはず. これを実現するためには,$(MAKE)とかいておかなければならない (直にmakeと書いた場合,当然 子makeにコマンドライン引数の-nやVER=12は引き継がれない). -C,-f,-o,-Wなど一部のオプションは子makeには引き継がれない仕様になっている. また,-jは特殊な引き継ぎ方をするようになっている. MAKEFLAGS makeを実行時に指定した引数が自動
make/makefileは,大きいプログラムのどの断片が再コンパイルされる必要があるかという事と,それらを再コンパイルする発行コマンドを自動的に決定するユーティリティ/設定ファイルです. コンピュータサイエンスの基本的な考え方のひとつに冗長性をなくして効率化する構成を追及するというのがあります. 情報理論(bitの理論),HTMLとブラウザ,高級言語と機械語など,ひとつの仕様(表現)から環境や状況にあわせて実装(記述)をつくりだす構成が好まれます. ひとつのファイルでさまざまなコマンドを制御するmake/makefileを制することはコンピュータサイエンスを制することになります. makeのあれこれ もっとも単純な例 Makefile は以下のようなルールからなる.
初版 2004.2.27 最終更新 2004.2.27 unix でプログラムを開発するときに不可欠なコマンドが make という コマンドです。make コマンドは makefile というファイルの中に 書かれた規則に従って動作します。ここでは makefile の書き方に ついて説明します。 Fortran や C でプログラムを開発する場合、通常は プログラムはいくつかのファイルに分かれています。 実行ファイルは「コンパイル」→「リンク」という手順を経て 作成されます。以下のような場合について考えます。 コンパイル リンク a.c ------(1)------> a.o ------+ b.c ------(2)------> b.o ------+-(4)----> abc c.F ------(3)------> c.o ------+ (1)(2)(3)(4) では
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