(CNN) 精神的なストレスなどが引き金となって出る「冷や汗」は、周囲にいる人の脳の働きに影響を及ぼし、緊張感や警戒心を高めるとの研究結果が、米国で報告された。ストーニーブルック大の研究チームがこのほど、オンライン科学誌「PLoS ONE」に発表した。 チームでは、スカイダイビングに初めて挑戦する人たちが、強いストレスを感じてかいた冷や汗を採取。これを水で薄めた液体を作り、においをかいだ別のグループがどんな反応を示すかを調べた。 まず40人が、インストラクターとベルトで固定された態勢で、高度4000メートルの上空からジャンプ。その際にかいた汗から発散する成分を男女8人ずつに吸い込ませ、脳の活動状態を機能的磁気共鳴画像法(fMRI)と呼ばれる方法で調べた。これを同人数の別のグループで2度繰り返し、さらにランニングマシンで運動した人の汗を使った場合と比較した。 その結果、スカイダイビングをした