前回紹介したように,XML(eXtensible Markup Language)を利用することにより,検索エンジンの検索結果のようにサイト名,URL,サマリ文などの情報を含む複合的な情報(構造化データ)を容易に受け渡しできるようになります。しかし,ここまでに見てきた方法にはいくつかの問題があります。 (1)クロスブラウザ問題 Ajax技術を構成する中核の要素がクライアントサイド・スクリプトである以上,避けて通れないのが「クロスブラウザ問題」です。クロスブラウザ問題とは,ブラウザ間の仕様差によって発生する挙動の違いのことを言います。連載第3回でも紹介したXMLHttpRequestオブジェクトの違いを代表として,クライアントサイドでコードを記述する場合には常にクロスブラウザ問題を意識してコーディングする必要があります。そのため,ときとしてトリッキーなコーディングを要求される場合もあり,クラ