アトピーに「サクラン」有効 スイゼンジノリから抽出 2011年2月9日 10:07 カテゴリー:社会 九州 > 福岡 絶滅危惧種のスイゼンジノリ(手前)が自生する黄金川=福岡県朝倉市 福岡県朝倉市の黄金(こがね)川だけに自生する絶滅危惧種スイゼンジノリから抽出される新物質「サクラン」が、アトピー性皮膚炎の予防と治療に有効であることを高知大学の弘田量二助教(環境医学)らのグループが突き止めた。マウス実験では、かゆみによるひっかき行動が10分の1以下に激減。アレルギー反応を引き起こす同皮膚炎の原因のIgE抗体も、ほとんど検出されないレベルに低下したという。天然由来のため副作用はほぼないとしている。臨床試験を経て医薬品としての実用化を目指す。 サクランは、北陸先端科学技術大学院大学の金子達雄准教授(有機合成化学)らが2006年にスイゼンジノリから発見した多糖類。1グラムで水6リットルの高い吸