東日本大震災で、仙台市の地下鉄では人的な被害は出ませんでしたが、長時間の「停電」が発生し、列車を動かせない事態が起きていました。 全国の地下鉄の多くが、地震で停電になった場合の抜本的な対策はまだ十分にできておらず、今後の防災の課題になりそうです。 仙台放送局の山田沙耶花記者の報告です。 あの日起きていた「停電」 震災が発生した、おととし3月11日、仙台市地下鉄では、10本の列車が走行中でしたが、緊急地震速報を受けて緊急停止し、このうち2本は駅と駅の間のトンネルで停止しました。 多くの地下鉄では、こうした場合、安全を確認したうえで列車を次の駅まで速度を落として走らせ、乗客を降ろすことになっています。 ところが、仙台市地下鉄では、東北電力の4つの変電所からの送電が地震ですべてストップする事態となり、列車を動かせなくなってしまったということです。 仙台市地下鉄は、長時間の車内での待機で大き