ボイラー製造大手「三浦工業」(本社・松山市)は26日夜、松山市北条辻の工場にある実験棟の薬物庫に保管していたシアン化カリウム(青酸カリ)2・3グラムを紛失したと発表した。 11人分の致死量に当たるといい、同社は同日、盗まれた可能性もあるとして、愛媛県警松山西署に盗難届を出した。 青酸カリは、水処理実験の試薬として保管していた。2008年12月以降使っておらず、今年9月14日の定期検査では44・9グラムあったが、今月23日の検査で42・6グラムに減っていた。実験棟には外部からの侵入の形跡はなかったという。