4月1日付でマイクロソフトの新社長に就任する樋口泰行氏は、2月28日の記者会見の席上で「再度、XPの販売期間を延長することはない」と言い切った。だからといって、慌てふためく愚は避けたい。まずは、XPやVistaをはじめとするクライアント製品の動向を正確に把握することが重要である。 XPパソコンの販売終了=XPの寿命では決してない。あまり知られていないが、XPはWindowsで最長の無償サポートが適用されたOSである。6年先の2014年4月までセキュリティ・パッチが無償で手に入り、その間XPを使い続けることが可能だ。「6年もあれば、中期経営計画が2回立てられる」(積水化学工業の原担当部長)と指摘するように、XPを使い続けている間に、企業におけるクライアント端末の要件が様変わりする可能性もある。 情報システム部門は、XPのライフサイクルを左右する「サポート期限の仕組み」と「XP搭載パソコンを確