どんどん厳しくなっている日本の著作権。厳しい著作権をむやみに外国に広げることは、文化の伝播を阻害する。日本の著作権法の変容の経緯と関わる人びとの思惑を丁寧に追い、現状に介… 日本の著作権はなぜこんなに厳しいのか [著]山田奨治 『計画と無計画のあいだ』という本が出るそうな。ひょっとして拙著『生物と無生物のあいだ』のパクリではないか。しかし私はどうすることもできない。書名は、著作権で保護される著作物には当たらないから。一方、昔、♪夜と朝のあいだに、一人の私……♪なんて曲もあったなあ、などとつらつら全文書き写せば、たちまち著作権料を払わねばならなくなる。歌詞は立派な著作物(ちなみに、なかにし礼・作)。著作権侵害は、個人なら最高で「十年以下の懲役若しくは千万円以下の罰金」(法人ならなんと三億円)。単なる窃盗罪が、五十万円以下であることに対し遥(はる)かに重い。 なぜそんなことになっているのか。本
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