3月18日(ブルームバーグ):東日本大震災の被災地の映像が全世界に流れる中、韓国人のイムギョン・クさんは被災者の静かさに驚く。 避難所の映像でも泣いたり悲観をあらわにするところは見られないと、26歳の語学講師のクさんは言う。「どんな状況になろうと、深く根付いた他者への気遣いがある。韓国なら人々は大声で泣き喚いているだろう」と東京の自宅からの電話で語った。 日本に来て5年のクさんは、11日の東北地方太平洋沖地震発生時にテレビをつけ、オフィスが揺れている映像を見て動揺したという。隣人たちの落ち着きと、家の中にいるようにというアドバイスが慰めになったと彼女は述べた。外国政府は日本の状況に懸念を深め、米国などが自国民に出国を促した。東京に住むフランス人音楽家のデービー・バーギアさん(38)は「フランス人は皆、日本を出たが、彼らは日本の素晴らしさを知る機会を失った」として、「道ですれ違う見知らぬ人の