講談社現代新書『物語論』に、荒木飛呂彦先生のこんな話が載っています。 物語論 (講談社現代新書) 作者: 木村俊介出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/11/18メディア: 新書購入: 3人 クリック: 31回この商品を含むブログ (15件) を見る 『ジョジョ』って、すごく構築した作品だとよく思われているんですけど、自分の中ではその時その場で考えたことをアドリブで描くジャズみたいなもので、ちょっと間違えてもその現場の一回限りの録音ならではの味が出ていたら面白いんじゃないの、という考え方でやっているんです。 (p131) テーマも、バーンと打ち出している「人間讃歌」であるとか、「敵も味方も、肯定的にものを考える人しか出さない」であるとかいう、軸として追う部分は揺るがないようにしています。でも、肉づけの細かい部分については、事前に決めすぎると、たとえば「来週の読者」とか「今年の時代の