この10月で、アマゾンの電子書籍サービス「Kindle」が日本展開を開始して5年が経過した。5周年と時期を合わせるように、同社は電子書籍専用端末「Kindle Oasis」新モデルを発表した。世界同時発表されたもので、日本独自の製品ではないが、その機能を見ると、日本市場の特性が与えた影響が色濃く見えてくる。
本記事には反論記事も存在します。あわせてご覧ください(関連記事) 年頭、漫画『トリマニア』の作者、久世岳さんのあるツイートが話題になりました。 「【拡散希望】探している漫画が書店で見つからない。でも重版はかからない。何故?というお話。」というコメントと、それを解説する漫画を投稿。7万RTという驚異的な広がりを見せました。 【拡散希望】探している漫画が書店で見つからない。でも重版はかからない。何故?というお話。 pic.twitter.com/9vOIbZGs9e — 久世岳@トリマニア③発売中 (@9zegk) 2017年1月7日 大まかに言えば「欲しいと思った漫画が書店になかった場合、店頭で注文してください」という提案でしたが、そこで描かれた図式には漫画家と出版社、書店から読者まで出版界全体を取り巻く問題が内包されており、様々な視点での議論が巻き起こりました。 そこで浮き彫りになったのが
電子コミック販売サイト「漫画onWeb」や電子書籍取次サービス「電書バト」などを運営する漫画家の佐藤秀峰さんは、2月に伝書バトが実施した、電子コミック131冊を各11円で販売するセールの効果で、2月の売り上げ総額が3億円を超えたことを明らかにした。売り上げトップだった佐藤さん本人には、1億3000万円以上の印税が入ったという。 出版不況の中、この結果が「すべての漫画家の希望となることを願っている」としている。 セールは、「楽天Kobo電子書籍ストア」で2月2日から1カ月間実施。「海猿」(佐藤秀峰作)、「禍々しき獣の逝く果ては」(楠本弘樹作)、「あいこのまーちゃん」(やまもとありさ作)など42タイトル・合計131冊を各11円で販売した。 2月の売り上げ総額は3億円を超え、各作家が受け取るロイヤリティ額は、トップの佐藤さんが1億3388万円、2位が佐藤智美さんが1896万円、3位が716万円(
アマゾン ジャパンが、また出版界を出し抜いた――。 2月20日付当サイト記事「アマゾンと出版社、容赦ない取次『外し』加速…問われる取次の存在意義、存亡の危機か」で、取次の経営破綻を背景に、出版社に対して直取引契約の勧誘で攻勢をかけるアマゾンの実態に迫った。直取引の契約内容が出版社にとって、取次を通じて書籍を卸すよりも好条件であるため、直取引する出版社が増えている。これは、新興出版社や小零細出版社が、取次との間で不利な取引条件をのまされている実態にアマゾンが目を付け、結果的に取次を出し抜いた手法が歓迎された結果といえる。 しかし、それだけではなかった。アマゾンはもっと狡猾に出版界を出し抜く策を用意していた。それが「ハンチョク」とも呼べる仕組みである。これが、出版社との直取引の急増に一役買っているというのだ。アマゾンが「取寄せ注文特別プラン」という名で呼んでいるこの仕組みは、いったいどのような
こんにちは。先々週も触れましたが(「出版不況は終わった? 最新データを見てわかること」)中堅取次、太洋社の自主廃業方針の表明を受けて、書店の倒産・閉店が相次いでいます。 帝国データバンクによると、2月26日には、東京の高田馬場などに書店を展開している有力書店、芳林堂書店が自己破産しました(帝国データバンク)。芳林堂書店は、筆者も学生時代よく通った書店で、後に述べるように、太洋社の自主廃業表明を受けて新刊の入荷が止まり、出版関係者の間では行方が危ぶまれていました。(2月26日17時57分追記:業界紙「新文化」によると、店舗は別の書店チェーンの「書泉」に譲渡し、営業は継続するとのことです。) 2月11日には、茨城県つくば市の著名書店チェーン、有朋堂が全3店を閉鎖しました。 【友朋堂吾妻店】友朋堂吾妻店、閉店いたしました。本日はたくさんのお客様にお出でいただき、お声かけていただき、シャッター前で
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています 1978年に創刊後、日本のバイクシーンを取り上げ続けてきたスポーツバイク専門誌といえば、エイ出版社の「RIDERS CLUB」。同誌が10月27日発売号で通算500号となったのを記念し、創刊号から500号までのすべてをデジタル化して「RIDERS CLUB digital LIBRARY」として公開しました。 RIDERS CLUB digital LIBRARY 同誌は1978年創刊。世界グランプリ転戦から帰国した元GPライダー根本健氏を編集長に迎えるなどし、バイク雑誌の先駆け的な存在としてその地位を確立していきました。 創刊号の表紙はルマンI 光指すKATANAの勇姿(39号より) 全号をデジタル化した今回の企画は、500号記念号(デジタル版除く)誌面にシリアルコードを記載。それを専用サイトで入力すると初回ログインから2週間読み
ギリシャ文字などを無作為に打ち込んだ1冊6万4800円(税込み)のシリーズ本が、国立国会図書館に78巻納本された。納本された本の定価の一部などを発行者に支払う仕組みがあるため、すでに42冊分の136万円余が発行者側に支払われている。納本は法律で義務づけられているが、ネットでは疑問の声が上がり、同館も支払いが適正だったのか調査を始めた。 問題の本は、りすの書房(東京都墨田区)が発売した「亞書(あしょ)」。同社によると2月にネット書店「アマゾン」で販売を開始。112巻まで作成し、最終的には132巻まで出す予定という。A5サイズで480ページのハードカバー。各ページとも縦12センチ、横9センチの枠内にギリシャ文字やローマ字が並び、ページ数は振られておらず、全く同じ内容のページもある。国会図書館へは3月ごろから10月にかけて78巻までが1部ずつ納本された。 同館は納本された本の定価の5割と送料を「
なぜDMMがweb3に参入したのか。Seamoon Protocolが目指す新たなエンタメ体験の未来とは
では、著者の収入はどのくらいになるのか。著者への報酬は基本的に印税で支払われており、価格3,000円の本が初刷3,000部だった場合、著者印税率を平均的な8%とすると報酬は72万円。高額の専門的な書籍を部数や印税を絞って出版する場合の報酬は84万円くらいだという。もちろん、出版社によっては実売数をもとに計算したり、部数に関係なく買い取り(増刷がかかった場合、すべて出版社の収入となる)という形で支払ったりと、いろいろな形があるのだが、基本的にはこの72万~84万円というのが、ゲーム開発本を1冊出した場合の印税モデルケースとなっているそうだ。 もちろん、報酬はこれだけではなく、書籍の場合は「増刷(重版)で稼ぐ」というのが基本となっている。増刷とは初版の在庫がなくなって、さらに印刷をするということ。基本的にどの出版社でも、この増刷分が利益の源泉になっていて、増刷ができないと赤字になってしまうこと
紀伊国屋書店は21日、インターネット書店への対抗策を発表した。9月刊行予定の人気作家、村上春樹氏の著書の初版10万冊の9割を出版社から直接買い取り、自社店舗のほか他社の書店に限定して供給する。アマゾン・ドット・コムなどネット書店の販売量は5千冊にとどまる。紀伊国屋書店は売れ残りリスクを抱えるが店頭への集客につながると判断した。一般に出版物の流通は取次が出版社から書籍などを仕入れ、書店に配本する
4月16日、KADOKAWAは2013年10月より施行していた社内カンパニー制を廃止し、ジャンル別に編集・製作機能を備えた局体制に組織を再編する意向を発表した。 新たに新設された局は「ビジネス・生活文化局」「コミック&キャラクター局」「マガジンブランド局」「アスキー・メディアワークス局」「エンターブレイン局」の5つ。「角川書店」「富士見書房」「メディアファクトリー」といった馴染み深い名前が、組織的には消滅したことを嘆くオタクは多いが、事態はそんな表層的な問題ではないと、出版関係者のA氏は語る。 「買収、合併を繰り返してきたKADOKAWAですが、ついに組織統合のための大ナタを振るったという印象です。今回の再編は、社内での格差の助長およびその先にある人員整理が目的であることは誰の目にも明らかですから」(A氏) たとえば、これまでの社内カンパニー制ではまず不可能だったグループ内同業他誌間での人
ヤマト運輸が3月31日の受付を最後に、「クロネコメール便」を廃止する。そのあおりを受けて、ネット通販大手・アマゾンの名物となっているマーケットプレイスの「1円古本」が存亡の危機に立たされているという。本を古書店やネットで仕入れて転売する「せどり」と呼ばれる業者の利益が目減りし、「値上げもやむを得ない」(業者)というのだ。予告なしの一斉値上げも予想されるだけに、ネットを使って古本を買うなら3月中がよさそうだ。 アマゾンでネットショッピングする際によく見かける1円の古本。だが、実際には送料257円がかかるため、購入者は258円支払うことになり、リアル古書店でよくある100円均一のセール本よりは割高になってしまう。 それでも、なんとなく安いと錯覚する人は後を絶たず、「1円古本」の需要は大きい。アマゾンにはプロの古書店のほか、サラリーマンや主婦が小遣い稼ぎに「書店」を名乗り、数多く出品している。
鈴木嘉平さんのブログ「嘉平、編集やめるってよ」で、9月末を持ってアスキーブランドのいくつかの書籍編集部が廃止・解散したことが書かれています。 鈴木嘉平さんはアスキーがまだ単独の企業として勢いのあった頃から技術書をずっと手がけてきた人で、アスキーがKADOKAWAグループの一員となってからもエンジニア向けの技術書を作り続け、ある意味でアスキーブランドの技術書を守り続けてきたような人だった(と、僕がアスキーにいた頃から現在までそう思っている)のですが、嘉平さんが編集長だったハイエンド書籍編集部も9月末で解散したそうです。 嘉平さんはブログで「私が作ってきたような技術書が出版されるかどうかはわかりません。少なくとも、ハイエンド書籍編集部から10月以降に刊行するはずだった企画はすべて中止になっています」と書いていますので、おそらくこれでアスキーから続いてきた技術書の伝統が途切れてしまうのでしょう。
MENU ホーム「series/177/学研まんがでよくわかるシリーズ」の検索結果 「series/177/学研まんがでよくわかるシリーズ」の検索結果 記事が見つかりませんでした。 閉じる
毎年恒例のコンピュータ出版販売研究機構「コンピュータ書籍 書店別 売上ランキング」(2013年度)が公開されてました。 2013年度 コンピュータ書売上ランキング発表!-コンピューター出版販売研究機構 http://www.computerbook.jp/archive/detail/5733 今年も1位はジュンク堂書店池袋本店でした。おめでとうございます! 気になったので過去分も合わせてグラフにしてみました。 https://docs.google.com/spreadsheets/d/12BY8ka6frA3Qj07oxme59-zdRMJ4kKSq6rqp8swTQdE/edit?usp=sharing 2013年の上位11店に加えてジュンク堂書店新宿店をプロットしてます。2008年と2009年についてはベスト200のデータが見つからなかったので当時ベスト10に入っていなかったものは
アマゾンジャパンは1月30日、2013年(1月1日~12月31日)の出版社別売上げランキングを発表した。 Amazon.co.jpの「和書」では、1位から順にKADOKAWA、講談社、集英社、小学館、学研マーケティングで、前年と同順位。躍進が目立ったのは、13位の宝島社(前年20位)、25位の白泉社(同31位)、27位の河出書房新社(同33位)、28位の双葉社(同35位)など。トップ100のうち最も順位を伸ばしたのは86位のマッグガーデンで、昨年は171位だった。 また、「Kindleストア」の電子書籍では、1位から順に講談社、KADOKAWA、集英社、小学館、ダイヤモンド社。「和書」ランキングと比して大きく順位を伸ばしたのが8位の早川書房(和書ランキングは39位)、9位のスクウェア・エニックス(同18位)、10位の双葉社(同28位)、11位の秋田書店(同36位)など。Kindle版の月間
2014 大賞の発表!!みなさんのご参加ありがとうございました!本を選ぶイベント「ITエンジニアに読んでほしい!技術書・ビジネス書大賞(エンジニア本大賞)」の第一弾の投票、第二弾のプレゼン大会が無事に終了し、「技術書部門大賞」、「ビジネス書部門大賞」、各選考委員による「特別賞」が決定いたしました。みなさまのご参加ありがとうございました。 技術書部門大賞※会場のみなさんによる投票で決定しました! 『リーダブルコード より良いコードを書くためのシンプルで実践的なテクニック』 出版社:オライリー・ジャパン ダスティン・ボズウェル、トレバー・フォシェ 著 / 角 征典 訳 投票した理由などみなさんからのコメント同僚にプレゼントしてみようと思います新人研修で使いたいと思いました「話しかけるように」といった訳す時の工夫点が興味深かったですテンポが良く、小ネタもあって好きなプレゼンでした 『小さなチーム
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く