在日コリアンであることを理由とする不当な懲戒請求で、精神的苦痛を受けたとして、東京弁護士会に所属する弁護士2人がそれぞれ、懲戒請求者を相手取り、慰謝料など55万円をもとめた訴訟。東京地裁は4月19日、原告の主張を認めて、被告に対して、それぞれに55万円全額を支払うよう命じる判決を言い渡した。 原告の金竜介弁護士は判決後、東京・霞が関の司法記者クラブで会見を開いて、「お下劣で、程度の低い懲戒請求だった」と振り返った。55万円全額が認められたが、「単に理由のない懲戒請求されたわけでなく、私も含めて名前だけで請求された。人種差別だ。そのことについて、裁判所に正面から答えてほしかった」と述べた。 ●余命三年時事日記が発端となっている 弁護士に対する懲戒請求は、「余命三年時事日記」というブログが発端となって、全国レベルで大量におこなわれている。2017年11月から12月にかけて、原告2人を含む東京弁