「生命を奪ってあげるのが本人のためだ」式の冷徹ぶったパラドックスは、常に一定数の支持を集めることになっている。ものを考える習慣を持っていない人々の目には、不謹慎なだけの嘲笑や、単に残酷なアイロニーが、いかにも本質を突いたおしゃれな見解であるように見えているのだろうね。
![小田嶋隆 on Twitter: "「生命を奪ってあげるのが本人のためだ」式の冷徹ぶったパラドックスは、常に一定数の支持を集めることになっている。ものを考える習慣を持っていない人々の目には、不謹慎なだけの嘲笑や、単に残酷なアイロニーが、いかにも本質を突いたおしゃれな見解であるように見えているのだろうね。"](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/611ce45ec02392322afb0f36a94957e6ea3725a5/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fpbs.twimg.com%2Fprofile_images%2F1543160566163783680%2FyIR6aG8B.jpg)
2021年9月29日に自民党の総裁選が行われ、その後には総選挙が控えている。政治家が「中間層の底上げ」を訴えるが、考えてみてほしい。もとはといえば、中間層を崩壊させたのは政治ではなかったか。 国際競争の名の下で人件費を削減したい経済界は政治に圧力をかけた。不況がくる度に労働関連法の規制緩和が行われ、日本の屋台骨が崩れていった。最も影響を受けたのが就職氷河期世代だ。これからを担っていくはずだった若者たちが、非正規雇用のまま40~50代になった。 私が非正規雇用の問題を追って18年――。いったい、何が変わったのか。 大卒就職率6割以下の時代 1980年代には8割あった大卒就職率は、バブル経済が崩壊した1991年以降に下がり始めた。そして2000年3月、統計上、初めて大卒就職率が6割を下回る55.8%に落ち込んだ。大学を卒業しても2人に1人は就職できなかったというこの年に、私は関西地方で大学を卒
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